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令和4年度「健康とくらしの調査」集計結果(2)

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千葉県長柄町

健康とくらしの調査では、全国75市町村と共同し、約35万人の高齢者を対象にした調査を行い、全国の大学・国立研究所などの約50人の研究者が、多面的な分析を進めています。長柄町が75市町村と比較して良かった点と悪かった点を発表します。

○良かった点

長柄町は75市町村中、最も良かった項目が、「1年間の転倒あり割合」が低く2位でした。農家をしている方が多く、男女問わず足腰が丈夫な方が多いので、転倒する方が少ない結果になりました。
「プレフレイル(虚弱に相当するほど低下していない状態で予防的な介入が可能な状態)あり割合」も4位と好成績です。「30分以上歩く者の割合」も15位と高く、75市町村の中でも、元気な高齢者が多いことが分かりました。

○悪かった点

※知的能動性:創作や余暇を楽しむなどの知的活動を行う能力のこと
他の市町村と比べて悪かった項目は上の表のとおりです。特に「認知機能低下者割合」は、2019年度に比べると4%悪くなっており、認知症の方が増加している事がわかります。
また、「老人クラブ参加者(月1回以上)の割合」が低いです。交通の便の影響もあるかと思いますが、75市町村中73位は低く残念な結果となりました。

■グループ活動への参加意向がある者は5割以上
「グループ活動への参加意欲がある者の割合」は、75市町村中64位と低い結果となりましたが、グループ活動への参加意欲がある者のうち5割以上が社会参加をしてみたいと回答しています。
今回の調査は65歳以上の方で元気な方に調査しているので、意欲があっても現在仕事をしている方が多く、「グループ活動割合」が低い結果になった可能性があります。

参加意欲の高い人が長柄町は多いことがわかりました。今後の活動に期待しましょう。
次のページでは、スポーツや趣味に参加することの効果を発表します!

■認知症リスク者割合と閉じこもり割合について
町では経年的に健康とくらしの調査を行う事で、通いの場や趣味で活動を行っている人の認知症リスク者割合と閉じこもり者割合について調査を行っています。
※認知症リスク者割合とは…認知症の発症を予測しうる因子(年齢、活動、食事など)を検討し、認知症の発症リスクを点数化したもの。

表1は、2019年と2022年を比較して趣味の会に参加している人の認知症リスク者割合の変化を52市町村で比較したものになります。
2019年より2022年の方が趣味の会に参加している方は増えています。
また趣味の会に参加している地域ほど認知症リスク者割合は減少しており、趣味の会に参加している地域では、認知症リスクは増えていない結果になりました。

表2は2019年と2022年を比較して閉じこもり者割合と通いの場の参加者割合の変化を52市町村で比較したものになります。
2019年より2022年の方がコロナの影響で閉じこもり者割合は増加していますが、通いの場参加者割合は、増加しています。このまま社会参加が増加することで、閉じこもり、認知症リスクは改善が見込まれます。

■健康とくらしの調査のまとめ
(1)認知症の方は増加しているが、活動している地域では認知症リスクは低い。
(2)社会参加が多い地域ほど、閉じこもり者割合が少ない。社会参加の中でも「趣味の会」「スポーツの会」「学習・教養サークル」との関連が強く示された。

○長柄町の重点課題
認知機能低下者割合、幸福感がある者の割合、知的能動性低下者割合などを改善するためには、社会参加の促進が必要。2019年度と比較すると町全体で低下傾向にある。農作業や趣味を通して身体を動かすことが望ましい。

問合せ:健康福祉課地域包括支援センター
【電話】30–6000

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