文字サイズ
自治体の皆さまへ

地域おこし協力隊 しこつーしん

12/34

千葉県長柄町

◆Vol.7 里山の害獣対策について、役場に直撃取材!
みなさま、こんにちは!
地域おこし協力隊の武田史子(たけだしこ)です。

今年5月に協力隊に任命されて約半年。
長柄町で「林業を通した地域活性」をめざすにあたり、今、注目しているのが「里山の害獣対策」。
昨今、イノシシや鹿、熊による農作物や人への被害を伝えるニュースが増え、全国的な問題となっています。
理由は、人口減少で里山が荒れたこと、気候変動で山の食料が減ったことなど、様々。

長柄町でも、毎月広報誌に「有害鳥獣の捕獲実績」が報告されていますよね。
ちなみに、令和5年4月から令和6年3月までの、1年間の結果は…
1位:イノシシ(約1,200頭)
2位:アライグマ(約600頭)
3位:ハクビシン(約50頭)
続いて、鹿やキョンが少しずつ、といった状況でした。

イノシシが、圧倒的!ですが、長柄町では毎年、同じくらいの数が捕獲されているとのこと。
近隣の町村で比べると、海側の地域では年間100頭ほどで、お隣の長南町と長柄町が突出して多いようです。

イノシシは、田んぼや畑を掘り返して荒らしたり、作物を食べたり。
稲は、食べられなくても、イノシシの強烈なニオイがついてしまうと、売り物にならなくなってしまうそう。
町道ののり面を崩したり、突っ込まれてけがをするなど、人の暮らしにも危ない影響が。

では、長柄町では、どんな害獣対策を行っていて、今どんな課題があるのか?
長柄町役場の産業振興課に話を聞いてきました。

まず、長柄町の害獣対策について。
町には「鳥獣被害防止対策協議会」があり、農作物被害の防止を目的とした、害獣の捕獲などを行っています。

害獣対策の課題は、意外にも!?捕獲した後の「処理」

大きい個体だと100kg超のイノシシもいて、解体するのにも一苦労
さらに、ニオイ問題が発生するため、十分な注意を払いながら処理する必要があるそうです。
それが、年間1,000頭分…!?想像しただけで、ものすごく大変…!!

となると、しっかりした処理場があればいいな…なんて思いますが、施設を作るにも人やコストが膨大にかかるし、どこに作るか?…など課題が山積み。一筋縄では行かないようです。

今回まずは、多くの難しい課題を知ることができました。
困難も、未経験で甘い考えなのも承知の上ですが、害獣とはいえ、いただいた命、せめて美味しく活用できないものかな…。

というわけで、今後は「害獣対策」「ジビエ」で、長柄町の課題解決や活性化に繋げられないか!?狩猟免許取得も含め、勉強していきたいと思います。
まずは、イノシシわな猟や解体の現場に同行させていただいたので、来月以降ご紹介していきますね。

問い合わせ先:産業振興課 農林振興係
【電話】35–4447

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU