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令和6年度 施政方針(2)

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千葉県長柄町

■4「ひとが清らかにうるおう美しく安全なまちづくり」
◇[新規]町営住宅の維持事業
日吉団地鴇谷住宅のトイレの洋式化に係る設計を終え、令和6年度から国の補助金を活用し、工事を行います。事業戸数は60戸で、令和6年度で完了する見込みです。

◇新規宅地分譲事業
人口減少対策、若い世代の移住定住策の一つとして新たに宅地分譲事業を行います。
場所は、旧昭栄中学校跡地の一部で、現段階ではこども園の西側を予定しています。令和6年度に設計を行い、工事及び分譲は令和7年度を予定しています。なお、予定分譲数は13区画前後となる見込みです。

◇移住定住事業
既存の移住定住推進事業は、これまでと変わらず空き家・空き地バンクの運営やSNS・ホームページ等を活用した情報発信、移住者及び移住希望者の相談、都市部でのプロモーション活動等、移住定住に資するコーディネートを継続して行ってまいります。

■5「ひとがにぎわいを創る活発なまちづくり」
◇[新規]産業用地適地調査
茂原長柄スマートインターチェンジ周辺への産業誘導に向けて、産業用地適地調査を実施します。初年度は、企業ニーズの把握をはじめ、事業化の可能性の検証を行う予定です。
この事業は千葉県と市町村が連携・協力して、産業の受け皿づくりを進める取組の中の一つで、開発手段の具体化など、3か年で段階的に進めるスキームとなっています。
企業の立地は、単に税収面のみならず、町民の働く場の創出や町全体の活性化など様々期待されます。2年後の圏央道県内全線開通の機会をとらえて、ぜひとも一歩前進したいと強く考えております。

◇「地域計画」の策定
一昨年5月の農業経営基盤強化促進法の改正により、5年後、10年後の農地の担い手や農地利用の姿を明確化する「地域計画」の策定が義務付けられ、農地利用の将来図となる「目標地図」の明確化が必要となりました。
令和5年度から、一部地域での話し合いに基づく地域計画の策定が始まりましたが、令和6年度においては、全地域での計画策定に向け取り組んでまいります。

◇「コメの高付加価値化」「ブランド化」
畑稲作が中心である本町においては、食の多様化や人口減少などにより、コメの需要が減少し、米価が下落しているこの状況は、お一人おひとりの農業者にとって大変な問題です。
そこで、「コメの高付加価値化」「ブランド化」に向けて、調査研究を本格的に始めたいと考えています。たとえば、米コンテストに参加し、高評価を目指すなど、意欲のある個人や団体又は法人に対して、販売強化に対するブランディングを支援し、高価格販売につなげ、結果として、稲作農家の所得向上を図ることなどが考えられます。これは「ゼロ予算事業」として取組を開始します。

■6「ひとが主役となって輝く明朗なまちづくり」
◇「長柄町版大学連携型生涯活躍のまち構想」実現
千葉大学との「包括的連携」の体制を今後も継続し、新たな施策の創設や地域課題の解決など、千葉大学の持つ知的資源や人的資源、またそれら知的・人的交流を本町に最大限活かし、町の活性化を図り、魅力を開花させてまいります。
また、長柄町第5次総合計画後期基本計画の策定に向けて、令和6年度、町民アンケートなどの基礎調査を実施いたします。

◇[新規]庁舎空調改修事業
役場庁舎は建設から20年余りが経過し、フロンガスの規制や補修用部品の枯渇などから、修繕の出来ない、停止状態の箇所が庁舎内で増加している状況であるため、空調設備の改修を行うとともに、建築物の省エネルギー性能を評価するBELS(ベルス)の認証を受け、脱炭素化に向けた取組も行ってまいります。

◇[新規]行政組織の見直し
現在の健康福祉課を健康保険課と福祉課に再編します。健康保険課には、町民の健康寿命の延伸を目的とした健(検)診事業を行う健康推進係と、国民健康保険・後期高齢者医療・介護保険を集約した保険係を置き、町民の健康に関する一体的な支援体制を整えます。
また、福祉課には、地域包括支援センターを併設した福祉係と、妊娠から出産、子育てに関する総合的な支援を行う子育て支援係、こども園及び子育て支援センターの運営を行うこども園係を置き、福祉に関する様々な相談にワンストップで対応します。

■結びに
町長就任から1年半となりました。「慣れてきたころ」と最近、近い人たちに言われますが、惰性やマンネリはまさに大敵。「日に新たに、日々に新たに、また日に新たなり」昨日でもない、明日でもない、一生に一度しかない今日という一日を大切に生きるため、昨日よりは今日、今日よりは明日、さらに行いや考えを向上させるように心がけなければならない。この場に立ち、あらためて、今、自分自身に刻み込みます。
長柄町は、都会に近い自然豊かなまちとして、これから発展していく、伸びしろいっぱいの町だと思っています。町民の皆さまの「思いのまま」=「心に思うとおり」“無限の可能性を持つまち長柄町”の未来の発展に向かって、これからも、町政運営の舵取り役として、町民の思いに寄り添いながら、粉骨砕身、まちづくりを力強く進めていくことをここに固くお誓い申し上げます。

令和6年4月1日
長柄町長 月岡 清孝

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