◆Vol.4 製材の現場・潜入レポ〜前編〜
みなさま、こんにちは!
地域おこし協力隊の武田史子(たけだしこ)です。
前回の「伐採」に続き、今回は、その伐った木を、家などに使える材料にする「製材」の現場に行ってきました!
取材にご協力いただいたのは、友次製材所の宮田剛志さん。
私たちが徳増にログハウスを建てた際、自分たちで伐採した木を持ち込んで、柱や梁を作っていただいた大恩人です!
製材所に一歩足を入れると、大量の、さまざまなサイズの柱・板などの山!山!山!
これは、市場や現場で仕入れた木を、1年ほどかけて自然乾燥しているのですって。
水分が飛んで縮むのを見越して、仕上がりより、かなり大きめに作られています。
作業場には、圧倒的な存在感の機械が鎮座!
実際に使うところを、見せていただけることに。
この時は、皮がついたままの木を、家づくりに使うサイズの板に、スライスしていきます。機械を操る宮田さんは、まるで坑道を駆るインディ・ジョーンズ!ただし、巨石が転がってくる…のではなく、巨大なノコギリの刃が待ち構え、木を正確に薄くスライスしていきます。
大胆に見えて繊細な作業!
と、ここで、問題発生!?
宮田さん、何度もスライスした木の表面を撫でては、チョークで印をつけ、またスライス…を繰り返します。中の一部が腐っていて、販売する材としては使えないため、使える部分まで切っているのだそう。
木は1本1本形が違い、いびつだったり、反っていたり。
その中から、いかに効率よく使える材を切り出すか、が職人の知識・技・経験にかかっています。
宮田さんいわく、製材の仕事は「適材適所」。やんちゃな暴れん坊もいれば、静かなおとなしい子も。
年輪(年齢)によっても、本当に木は1本1本キャラが違う。それを「誰でも使える」ように変身させ、工務店などを通して、家などの建築物を作る橋渡しをしているんですね。言葉を使う仕事に携わってきましたが、改めて、適材適所の「材」って、木だったんだ!と目からウロコでした。
お仕事中にも関わらず、1時間のつもりが2時間半ほどお邪魔し…記事も1回では収まらず(笑)。
現場を見せてくださった宮田さん、本吉伸男さん、ありがとうございました!
というわけで、次回は後編!「材を作るだけじゃない!?製材のこれから」に続きます。
問い合わせ先:産業振興課農林振興係
【電話】35–4447
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