■熱中症について
塩田記念病院 総合診療部 内科医師 石澤耕太
総合診療科の石澤と申します。いよいよ梅雨明けも近づき夏本番も迫っていますが、皆さまお体の調子はいかがでしょうか。
今回は熱中症についてお話させていただきたいと思います。熱中症は、高温多湿な環境に長くいることで、体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態を指します。屋外だけでなく屋内でも発症します。
症状としては、めまい・立ちくらみ・筋肉痛・こむら返りなどから始まり、進行すると頭痛・嘔吐・倦怠感・意識障害を生じ、死亡に至るケースも稀ではありません。厚生労働省による人口動態統計月報では、2022年の熱中症死亡者数は1387人でした。屋内で死亡した人の大半は、エアコンを使用していませんでした。熱中症予防のために、昼夜問わずエアコン等を使用して温度調節をしましょう。外出時には帽子や通気性の良い衣服を着用し、こまめに水分・塩分の補給を心がけてください。
炎天下では外出や運動はできるだけ控えましょう。2023年の夏も猛暑が予想されております。共に暑い夏を乗り切って行きましょう。
問合せ:医療法人塩田記念病院
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