長生村長 小髙陽一
3月は別れの月、4月は出会いの月でしょうか。
59年前、八積小学校を卒業した私は、バリカンで刈られた坊主頭をなでながら、高根、一松の同級生と会うのを楽しみにしていました。
長生中学校の3年間はアッという間でしたが、出来たばかりのサッカー部での3年間や学年一の秀才K君と戦った生徒会長選挙など忘れられない思い出がたくさんあります。
現在、村にいる同級生は地域のリーダーとなり、私に貴重なアドバイスをしてくれます。
高校は、当時すごく遠く感じていた木更津に1年前に開校した、国立木更津工業高等専門学校土木工学科に入学しました。
5年制の高専で、私は4年を2回経験し5年に進めず中退しましたが、同じ中退組の3人と今でも年に1、2回麻雀を楽しみに会っています。
1番先に中退したI君は3年時に子どもができて結婚。次男が「江戸川鉄兵」と異名をとる競艇選手の父です。
2番目のY君は自分で起業し、新型コロナウイルス感染が広がりマスクが手に入らなかった時、取引先の中国から10万枚輸入し、長生郡市に運んでくれた英雄です。
もう一人は私と一緒に中退したF君。父親が鎌取に2つの山を持っていて、数億円の相続が発生し、税金対策で頭を痛めているそうです。
今思うと私は、中学、高校と素晴らしい仲間とめぐり会えたと思っています。
先月の長生中の卒業式では、祝辞の終わりに「校歌を忘れずに」そして「仲間を大切に」と話しました。
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