長生村長 小髙陽一
私は、日々職務に没頭しておりますが、時には3時のコーヒーを飲みながら、過去12年を振り返ることがあります。
就任当初、津波避難施設3ヵ所の建設費7億5千万円の予算確保のため、酒井県議会議員、森衆議院議員、石井参議院議員をたずね、県庁、国土交通省、関東財務局へ足を運び、担当課長と汗をかいたものです。
築47年が経過し雨漏りがひどかった中央公民館を交流センターとして建て替え、熊谷知事が特別にテープカットに出席された時は感激しました。すでに各教室、クラブ等多くの村民が利用され、特に2階の学習室は常時10人前後の学生、生徒が勉強に集中している姿はたのもしくもあり、本当に造って良かったと思います。
一番大変だった事は、長生中学校の屋根が2度にわたり台風で飛ばされたことです。
1度目は平成23年9月21日、完成引渡しを受けたばかりの長生中新校舎の屋根が飛ばされました。当時は原因究明もしないまま建築業者に修理させてしまい、そのため平成24年7月私が村長になり訴訟を起こしましたが、一部修理のみで和解となりました。
2度目は平成29年10月23日で、1度目とは違う西側の屋根が飛ばされました。今度は業者に手を出させず現場を保存し、建築物事故の専門業者に調査を依頼、また弁護士も同専門の事務所に依頼し、平成30年4月東京地方裁判所に損害賠償を求めて提訴しました。
結果は屋根材の全面張替とはなりませんでしたが、1479万6千円にのぼる修繕工事を業者に施工させました。もう大丈夫とは思いますが、台風が襲来するたびに中学校の屋根の心配をしています。
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