寒い季節は外出することが面倒に感じられ、からだを動かす機会が少なくなっている人も多いかもしれません。からだを動かさずに座っている時間が長くなると、筋力や体力は低下し、食欲がわかず栄養状態の低下や体重の減少、判断力など脳の働きの低下なども起こりやすくなります。不活発な生活が続くと、フレイル(介護を必要とする前の弱った状態)となる危険性が高まるため、フレイル状態にならないよう、気づいた時から生活習慣の見直しに取り組んでみましょう。
■フレイルチェック
次の5つの項目の中で、あてはまる項目が多いほどフレイル(主に身体的フレイル)の疑いが高まります。
・半年で体重が2~3kg減った
・疲れやすくなった
・筋力(握力)が低下した
・歩くのが遅くなった
・運動や体操をする習慣がない
3項目以上あてはまる人はフレイルの疑いがあります。
■フレイルを防ぐために
▽からだを動かしましょう
炊事、洗濯、掃除、庭の手入れといった家事は積極的に行いましょう。さらに、ウォーキングなどの有酸素運動や柔軟体操、椅子を利用して体操を行ってみましょう(膝の曲げ伸ばし・片足立ち・足の横上げ・スクワット)。
▽食生活
1日3食、栄養バランスのとれた食事を心がけましょう。特に筋肉を維持するために肉や魚、卵、大豆食品などのたんぱく質は毎食とるようにしましょう。
▽お口のお手入れ
歯と口の状態が悪いと食事が食べにくくなり、全身の健康に悪影響を与えます。
毎食後の正しい歯みがきと義歯の清掃で口の中をきれいに保ちましょう。また、定期的に歯科医院に行き、歯と口、義歯の状態などをチェックしてもらいましょう。
歯ごたえのあるものを食べたり、電話などで人と話す機会を増やしたり、早口言葉に挑戦するなど、口を動かすことを増やしましょう。
担当:太田
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