■息づく発酵のまち佐原
NPO法人発酵文化推進機構 特別研究員
中村 正明
17歳で酒造業や金融業、舟運業を営む伊能家の婿養子になり、伊能家10代目当主となった伊能忠敬は、佐原で家業であった酒造と販路の拡大に努め、名主や村方後見となって、利根川の大規模な堤防修復工事や天明の大凶年での村民の救済などに尽力し、佐原のまちづくりの礎を築きました。酒造りも伊能三郎右衛門家の先見の明により広まったと伝えられています。
こうした歴史的ストーリーや豊かな地域資源を見つめ、今もなお息づく「発酵文化」を生かしたさらなる一次産業の活性化やインバウンドを視野に入れたツーリズムなど、香取市ならではの産業振興や観光振興に期待したいです。
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