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〔コラム No.24〕市長のちょっとひと言

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千葉県鴨川市

■鴨川の海が大好きだったサーファー 小川直久さん逝く
(長谷川 孝夫)
ふるさと鴨川の海をこよなく愛し、プロサーファーとして世界的な成功を収めた、小川直久さん。1995年にJPSAグランドチャンピオンを獲得して以降、第一線で戦い続けたその才能と技術は、多くの人たちを魅了してきました。
出会うたびに「鴨川の街を元気にしようよ」と熱く語ってくれました。その言葉の中には必ず「海への感謝」があり、特に鴨川の子どもたちには「海や波ともっと仲良くなってほしいな」という思いがこめ込められていました。
子どもから大人まで参加できるサーフィン教室を何度もコーディネートしてくれました。幼い頃の体験がきっかけとなり、今では国内外の国際大会に出場し活躍しているサーファーもいます。彼はプロを目指す地元の若いサーファーや波乗り愛好家にとって、夢を追い求める励みの存在でした。
「東京2020オリンピック」が決まった際には、鴨川のマルキポイントにサーフィン会場を誘致しようと、PR活動にも関わっていただきました。
また地域貢献にも力を注ぎ、2019年に南房総地域を襲った台風被害の際には、弟の幸男さんと共に「台風災害復興支援サーフィンコンテスト」を開催し、全国のサーファーに呼びかけ、市に寄付をしていただきました。
環境汚染問題や海岸の清掃活動などにも積極的に支援してくださるなど、海岸環境の保護について常に考えてくださっていた方でもあります。
先日、市内のホテルでいつも笑顔の絶えなかった優しい小川直久さんとのお別れの会がありました。そこには直久さんの人柄を慕う多くの仲間が集まりました。周りをお花に囲まれた笑顔の写真の中から「鴨川が一層盛り上がって、元気になって!」という声が聞こえたような気がします。

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