知事への要望 その(2)
「知事との意見交換会」
8月26日(月)、県庁の特別会議室で安房3市1町の市町長と「知事との意見交換会」が開催されました。3市の共通課題として、南房総地域では児童・生徒の減少に伴い学校再編が進められている一方で、特別な支援を必要とする児童・生徒の数は微増傾向にあります。鴨川市では、鴨川地区小学校の適正配置の検討が進められていますが、特別支援学校の適切な配置が重要な課題です。再編後の小学校にも「鴨川分教室」を設置し、特別な支援を必要とする児童・生徒が安心して学べる環境を整えるような配慮を、まず初めにお願いしました。
次に、市として「災害防止に向けた治水対策の推進」について述べ、2級河川の整備や護岸の維持・管理を早急に進める必要があることを強調しました。袋倉川では度重なる台風による氾濫で甚大な被害が発生しており、加茂川では河口部の堆砂により流下能力が低下し、水質悪化も進行しています。そのため、河口部の浚渫(しゅんせつ)と抜本的な閉塞(へいそく)対策を早急に実施するようお願いしました。
さらに「半島性を克服するための交通インフラの充実」についても触れました。特に、館山・鴨川道路や鴨川・大原道路の早期事業化、天津小湊・田原線坂下バイパスの整備、国道128号の防災対策の重要性について述べました。これらの道路は災害時の備えや、国道128号の機能保全のためにも早期の実現が必要です。
知事からは、各自治体からの要望をしっかり聞き、対応していきたいというお話でした。特に袋倉川の災害防止に向けた対策については、今後の護岸整備の方針も含め、地域住民から話を聞きながら対応したいとのことでした。また、特別支援学校の分教室について、鴨川市と課題を共有し、対応していきたいとの意見が示されました。率直に意見を伝えることができ、有意義な会となりました。
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