先日、いつものように朝食をとりながらNHKの「おはよう日本」を見ていたら、突然、画面には太陽の光に輝く、まるで黄金色の絨毯のような菜の花畑が広がっている光景が映し出されました。その美しい風景は、なんと鴨川の「菜な畑ロード」でした。今、鴨川は、春の息吹でいっぱいです。
鴨川中学校前に広がる「菜な畑ロード」では、昨年12月から菜の花が咲き始め、通りすがりの人々や観光客の皆さんが春の訪れと花の香りを楽しんでいます。この菜な畑ロードは、観光と農業が連携した取り組みとして13年前から開催されているものです。毎年実行委員会を中心に和泉営農組合の皆さんに植栽に関する技術指導や日々の管理をお願いし、鴨川中学校の生徒たちにも種まきのお手伝いをいただいています。菜な畑ロードは、今や早春の風物詩として鴨川の象徴となっています。
市内飲食店やお土産店などでは、菜の花にちなんだメニューを提供する「菜な畑フェア」も開催されています。そのほか、鴨川中学校の美術部の生徒が描いた菜の花の絵画が安房鴨川駅の自由通路に展示され、地元の魅力をPRするとともに、生徒たちの郷土愛を育む一翼を担っています。このような取り組みを、観光客の誘致促進や産業振興、そして教育活動に繋げることができればと思っています。
皆さんも、そよ風に包まれながら鴨川の春を感じ、幸福なひとときを過ごしていただけたらとても嬉しいです。
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