2月末の長狭街道駅伝競走大会当日、「街道」という少し古めかしい名称に思いを馳せながら、車で走ってみました。この長狭街道は、鋸南町と鴨川市を結ぶ全長約27Kmの県道で、古くから歴史的に大変重要な街道でした。江戸時代から人の往来はこの街道を通って木更津経由で江戸へ、物流は船で前原から江戸へ運ばれていたそうです。街道の周辺には、波の伊八誕生地、主基斎田、吉保八幡神社、古泉千樫誕生地、大山不動尊、佐久間ダム湖、源頼朝上陸地、菱川師宣記念館など、歴史的価値の高い文化財が多くあることを改めて感じました。
ちなみに長狭街道の道標は4つ現存し、起点となる道標(横渚)には「さい志よう かね山みち たはら大山 ほたみち 鴨川かいがん ほう志ようみち」と記されています。三方向の行き先を示したもので、“さい志よう”は鴨川市西条、“ほう志よう”は館山市北条を指すそうです。県内の主要な国県道には「何々ライン」という看板も見受けられますが、私は古くから外房と内房を結ぶ「街道」と呼ばれている名称が、とても好きです。
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