■卒業式の挨拶から
今、世界中で最も注目されている野球選手と言えば、大谷翔平選手であることは、誰もが承知していることと思います。先日、市内の全小学校に「野球しようぜ!」のメッセージと共に、3個ずつグローブが届きました。そのメッセージには「野球こそが、私の充実した人生を送る機会を与えてくれたスポーツ」と記してありました。
私は、大谷選手が試合中、フィールドに落ちているごみを拾う姿をテレビで見て、とても感心しました。大谷選手はあるインタビューで「落ちているゴミを拾わずに通り過ぎようとすると、ごみから『お前それでいいのか』と呼ばれているような錯覚に陥るのだ」と話していました。
私たちはよく「運を引き寄せる」という言葉を使います。大谷選手は高校生時代に作成した目標達成シートに、目標達成のための要素である「運を引き寄せる」具体策として、ごみ拾い、挨拶、道具を大切に使う、本を読むといったことを記し、その目標に向かって日々野球や勉強にも励んでいたそうです。
どうか、鴨川で学ぶ子どもたちはもちろんのこと、すべての若者が、自分の夢や目標を見失わず、明日の日本社会を動かしていく原動力となられるよう、また、常に「感謝」の気持ちを表すことができる、立派な社会人になられるよう、期待いたします。と、卒業式で子どもたちに話しました。
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