■地元「水利組合」の草刈作業から
ゴールデンウィークのある一日、地元「水利組合」による用水路周辺の草刈り作業を行いました。他地区の水利組合のような何十ヘクタールとは異なり1ヘクタールを超える程度の耕地ですが、こうした田んぼでもお米作りについては昔ながらの愛着があります。役員の一人として参加し、例年にも増して暑い中、これからの農業について話しをしながらの作業でした。
稲作は水と土壌が命です。特に、ほ場整備された水田では、用水路の維持管理が大事となり、常時、水利が使用できるようでないと美味しいお米が作れないことは、言うまでもありません。そうした中山間地の用水路の維持管理は、何と言っても用水路周辺の草刈り作業が重要となります。
「先人たちは、よくぞこのような山際の幅1mほどの崖の上に用水路を作れたな」と感心するほど大変な作業でした。こうした中で、いつも交わされる会話は「一昔前までは、この辺の田んぼは天水で天候任せだった。それと比べると楽になった」、同時に「今後、いつまでこの作業が続けられるのか」との声が続きました。周囲の人は黙ってうなずいていましたが、やれるところまでは「みんなで頑張ろう」とする声に、少し明るさが出てきました。
鯉のぼりが屋根高く澄み切った青空に泳ぐ中「子どもの姿が見えないなぁ」との声もあり、作業は延々と続きました。
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