平成27年12月、国連総会において、毎年11月5日は「世界津波の日」と制定されました。この日が「世界津波の日」とされたのは、安政元年(1854年)11月5日、安政南海地震による津波が今の広川町を襲った際、濱口梧陵が稲むらに火をつけ、津波から逃げ遅れた村人を高台へ導いて、多くの命を救った「稲むらの火」の逸話に由来しています。
安政の津波の後、梧陵は、私財を投じて被災者を救護するとともに、後世の津波から町を守るため、堅固な防波堤である広村堤防を築造するなど復興に尽力しました。
梧陵は、明治12年(1879年)5月に和歌山県議会初代議長として選任され、明治14年(1881年)10月に議員を辞職するまで議長を務めました。また、私塾(現在の耐久中学校・耐久高等学校)を開設し、青少年の教育に力を注ぐなど、数々の功績を残しました。
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