文字サイズ
自治体の皆さまへ

和歌山の飛躍を支えるインフラ整備

1/19

和歌山県 クリエイティブ・コモンズ

道路や空港・港湾施設は、「ひと」と「もの」の流れを生み、日常生活や経済活動の利便性向上に直結する重要なインフラです。
本県には、世界遺産や温泉をはじめとする観光資源、豊かな自然を背景とした農林水産物、伝統と革新の技術を駆使した工業製品など、経済の発展につながるさまざまな資源があります。
これらの資源を最大限に有効活用するため、県では、世界との玄関口となる空港・港湾施設の強化を図るとともに、それらと県内各地とを道路ネットワークでつなぎアクセス向上を図ることで、国内外からの更なる交流人口と広域的で活発な物流を創り出す「世界とつながる和歌山」の実現をめざしています。

・和歌山下津港と和歌山南SICを結ぶ南港山東線(令和5年2月全線開通)
・ダイヤモンド・プリンセス号寄港(令和5年3月22日)

■世界につながる拠点施設
南紀白浜空港の国際線ターミナルの整備や、国際拠点港湾である和歌山下津港をはじめとする各港湾で、クルーズ客船など大型船舶が寄港するための泊地整備等を進めています。
そうした拠点と県内各地とをつなぐものとして、近畿自動車道紀勢線や京奈和自動車道といった高速道路や幹線道路網の整備を進めています。

■空港・港湾の機能強化
▽南紀白浜空港
県が推進するワーケーションや民間ロケット発射場建設によるビジネス客や観光客の増加を受けて、令和4年には南紀白浜空港の利用者数が初めて20万人を超え、10年前の約2倍に達しました。国際線ターミナルの整備など機能強化を図るとともに、定期便の増便など利便性向上に向けて取り組んでいます。

▽国際線ターミナルの整備
航空ネットワークの拡充と、国際線受入機能の強化を図るため、新ターミナルを整備し、令和4年12月から旅客の受入が可能になりました。現在、開業に向けての準備が進んでいます。
新ターミナルは、飛行機の利用者だけでなく、コンシェルジュの設置、物販施設の充実を図ることで、地域の交流拠点をめざします。

▽4往復8便化への取組
コロナ禍からの航空需要の回復・拡大を見据え、航空旅客の利便性向上を図るため、南紀白浜空港と羽田空港間を1日3往復6便で運航している定期便の4往復8便化の実現をめざしています。県内での観光・ビジネス需要の喚起、首都圏等からの誘客促進を推進します。

▽日越外交関係樹立50周年 南紀白浜空港国際チャーター便誘致
県では、今年度、ベトナムより南紀白浜空港にチャーター便を誘致し、空港の活性化を図るとともに、青少年交流等を通じたベトナムとの関係強化を図ります。

▽クルーズ客船誘致に向けて
クルーズ客船の寄港は、観光振興や地域の活性化につながるものと期待されています。
県では、平成29年に設立した「和歌山県クルーズ振興協議会」を通じて、関係団体とともに、国内外の見本市への出展や船社へのセールスなどの誘致活動を行ってきました。
新型コロナウイルス感染症の影響により、令和元年8月以降、国際クルーズの寄港が途絶えていましたが、地元自治体や関係機関と連携し、独自の受入マニュアル策定など水際対策の実施や継続した誘致活動により、令和5年3月、ダイヤモンド・プリンセス号の寄港に至りました。
ポストコロナや大阪・関西万博を見据え、インバウンド旅行需要の取込をめざすとともに、県内港湾へのクルーズ客船寄港誘致活動を進めていきます。

▽RORO(ローロー)船の就航
トラックドライバー不足やCO2削減などの課題解決に資する輸送手段として期待されるRORO船が、令和4年10月、和歌山下津港に定期航路として初就航しました。今後もRORO船の利用促進を図るとともに、新規航路の実現に向けた誘致活動を進めていきます。

▽RORO船とは
※Roll on(ロールオン)・Roll off(ロールオフ)船の略称で、貨物を積んだトラックやシャーシ(貨物車両)ごと輸送する貨物船です。トラックなどによる陸上輸送よりもCO2等の排出を抑え、長時間・長距離輸送といったドライバーの負担軽減につながる輸送手段として期待されています。

■道路ネットワークの整備
▽高速道路ネットワーク
近畿自動車道紀勢線は、令和元年度に全線で事業着手され、紀伊半島一周高速道路の実現に向け整備が進んでいます。
また、南紀田辺ICまでの4車線化にも取り組んでおり、令和3年12月には有田IC〜印南IC間が完成し、渋滞はほぼ解消しました。残る印南IC〜南紀田辺ICについても、早期完成をめざしています。

▽すさみ串本道路 新宮紀宝道路
紀伊半島一周高速道路が完成すれば、交通や物流の利便性は更に向上します。紀南・熊野エリアにおいても、ロケット関連企業や修学旅行の誘致が進むとともに、高速道路のメリットを生かした観光戦略を描くことができるなど、地域発展や経済活動の活性化につながるものと期待しています。
全国で起きた災害をみて、人命を守る高速道路の大切さ、ありがたさを痛感しました。命を守る道としても、なくてはならないものが高速道路です。
一般社団法人 那智勝浦観光機構 理事長 清水 貞吾 さん

◆高速道路ネットワークの整備状況
▽空港・港湾施設とのアクセス向上を図る幹線道路
空港の利便性向上や港湾の物流効率化等を図るため、空港・港湾施設と高速道路等とのアクセス性を向上させる幹線道路の整備に取り組んでいます。

・令和5年2月23日 全線開通 南港山東線
国際拠点港湾和歌山下津港と近畿自動車道紀勢線和歌山南SIC(スマートインターチェンジ)とを連絡

・令和4年3月4日 部分開通 国道42号 冷水拡幅(海南市冷水〜藤白間)
今後、ENEOS和歌山製油所での製造が期待される持続可能な航空燃料(SAF)の円滑な輸送に寄与

・平成30年7月8日 全線開通 白浜温泉線
南紀白浜空港と近畿自動車道紀勢線南紀白浜ICとを連絡

▽更なるアクセス強化のために
高速道路等と空港・港湾の拠点の更なる連携強化を図るため、京奈和自動車道と関西国際空港とをつなぐ京奈和関空連絡道路や、和歌山都市圏の環状道路の一部として、京奈和自動車道と和歌山市西部とをつなぐ和歌山環状北道路の早期実現をめざしています。

■世界とつながる和歌山
県では、空港・港湾の機能強化や道路ネットワークの整備を推進することにより、和歌山と世界との距離を一層近づけ、農産物や工業製品等の更なる輸出拡大、コロナ禍で落ち込んだ外国人観光客の受入強化や国際交流の推進などを図り、「世界とつながる和歌山」の実現をめざします。

問い合わせ:
道路政策課【電話】073-441-3116【FAX】073-441-3107
港湾空港振興課【電話】073-441-3156【FAX】073-433-4839

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU