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県政最前線 こどもの声に耳を傾ける・こどもの声を聴くために

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和歌山県 クリエイティブ・コモンズ

■こどもの声に耳を傾ける
こどもまんなか社会の実現のためには、すべての人が、こどもを社会の一員と捉え、その意見を尊重する意識を持つことが大切です。自分の声が社会に影響を与えるという経験は、こどもの自己肯定感や社会の一員としての意識を高めます。また、当事者であるこどもの意見を聴くことで、行政機関はより効果的な施策を講じることができます。
県においても、こどもまんなか社会をつくるため、こどもの声を広く集める取組を始めています。

▽例えば…
・こどもへのヒアリング
「大人に話を聞いてもらえているか」等をテーマに、小・中・高校などでこどもの意見を聴く場を設けています。

・アンケートの実施
さまざまな形で意見を聴くため、こどもを対象としたオンラインアンケートを行っています。
(※モニター募集は既に終了)

・会議へのこどもの参画
こどもの視点で検討を行うため、こども施策の審議等を行う「和歌山県こども施策審議会」の委員を高校生に委嘱しています。

・アドボケイトの派遣
さまざまな事情で保護者との生活が困難になったこどものもとに、意見表明の支援を行う「アドボケイト」を派遣し、その声を周囲の大人などへ届ける活動をしています。

▽集めた意見は…
より良い和歌山県をつくるための施策づくりや計画づくりに活用

▽インタビュー
こども施策審議会高校生の田中委員に聞きました!
和歌山県こども施策審議会 委員
桐蔭高校 田中 那美さん
こどもまんなか社会の実現には、こどもの声を大人が聴き、その声を基盤とした社会づくりが進むことが大切だと思います。
家庭や学校のほか、こども食堂など地域の中にもこどもが安心して過ごせる場がたくさんあれば、もっと意見を言う機会が増えたり、意見を言いやすくなるのではと感じています。
こどもの声が反映された社会づくりが進むよう、私もこども代表の委員として思いを伝えていきたいです。

■こどもの声を聴くために
こどもが意見を言いやすい環境を作るためには、大人が話を聴く力を身につけ、家庭や学校など普段の生活の中でこどもの話をしっかりと聴くことが重要です。

▽身につけたい行動
・興味を持って聴き、相手の視点で考える
・発言に時間がかかっても待つ
・あいづちを打ったり、アイコンタクトを取って聴く
・年代や発達の程度に応じた言葉遣い・表現をする
・どのような意見も一度受け止める

▽避けたい行動
・怒る
・上から目線で話す
・意見を否定する
・待てずに話を打ち切る・遮る

こども家庭庁「こども・若者の意見の政策反映に向けたガイドライン」
およびこどもへの聞き取り結果を基に県作成

■こどもの権利を知る
世界中のすべてのこどもが持つ権利を定めた「児童の権利に関する条約」では、(1)こどもの意見の尊重、(2)生命、生存および発達に対する権利、(3)差別の禁止、(4)こどもの最善の利益といった4原則が特に重要な考え方となっており、こども基本法でも、この原則を大切にしながらこども施策を進めることとされています。こどもの権利を守るためには、大人もこれらの権利を理解し、尊重することが大切です。

▽児童の権利に関する条約 「こどもの意見の尊重」
こどもは自分に関係のある事柄について自由に意見を表すことができ、大人はその意見をこどもの発達に応じて十分に考慮します。

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