第9代かつらぎ町長
中阪雅則
[Profile]
昭和37年5月生まれ。中京大学体育学部を卒業。海南市役所に33年勤続。令和元年10月に選挙で町長に就任。
●就任あいさつ
私は、この度の「かつらぎ町長選挙」において、町民の皆さまから無投票という信任をいただき、引き続き、かつらぎ町長として2期目の町政運営を任されました。
無投票という結果については、1期4年の仕事ぶりに対して、有権者の皆さまから合格点をいただけたと考えるところもありますが、実際には、まだまだ多くの課題・問題が山積しており、これからの4年を考えると、身の引き締まる思いでいっぱいです。
4年前の就任時の議会において、挨拶を兼ねた所信表明で「かつらぎ町の10年先・20年先を考えたとき、今のままでは希望が持てる町の将来図を描けないと感じている。」とお話させていただきました。さらには「希望の持てる未来のかつらぎ町のために、今、何をすべきか。若者世代が、これからのかつらぎ町を支えていく訳ですから、若者が住み続けられるまちづくりを進めていかなければならない。」とも述べさせていただきました。
あれから1期4年の歳月が流れ、子育て支援の取り組みの成果から人口流入が増え、かつらぎ町は子育て世代に選ばれる町へと変貌を遂げてきました。
懸案であった防災行政無線の整備をはじめとする防災対策の充実や、悪化していた財政状況の改善など、この4年間で「希望の持てる未来のかつらぎ町」を目指しての第一歩が踏み出せたのではないかと感じています。
2期目の町政運営に対して、多くの期待の声をいただいており、その期待に応えるべく、かつらぎ町の未来に対する責任を果たし、さらなる町の発展のため、全身全霊で町政運営に取り組んでまいります。その実現のためには、町民の皆さまにご意見を伺いながら、官民が一丸となってまちづくりに取り組まなければならないと考えております。
公約では5つの政策に20の事業を掲げさせていただいています。主な政策をご紹介します。
ひとつ目は、地域公共交通の抜本的な見直し・充実です。全国的にも超高齢化社会を迎える中で、これから高齢者になる皆さまが運転免許証を返納しても生活できる環境づくりや、中・高校生の通学に必要不可欠な地域公共交通について、抜本的な見直しを行います。併せて、電動モビリティを活用した高齢者の移動支援にも取り組みます。前期高齢者(65〜74歳)で、運転免許証を保有していない人は約10%ですが、後期高齢者(75歳以上)で、運転免許証を保有していない人は約51%と急増します。高齢者の移動支援は喫緊の課題であり、電動モビリティを活用した高齢者の移動支援には、最優先で取り組んでまいります。
ふたつ目は、統合型リゾート施設の誘致です。かつらぎ西インター付近に、大型リゾート施設を誘致し、かつらぎ町の起爆剤となる賑わいと雇用の機会が生まれるよう、全力で取り組んでまいります。
最後は、農業の担い手育成です。町内で後継者がいない農家は78%となっており、後継者不足は深刻です。担い手育成は喫緊の課題であり、課題解決に向けて全力で取り組んでまいります。
以上が主な事業ですが、これらは住民の皆さまのご理解とご協力なくして成し得ません。引き続き、住民の皆さまと一緒に「希望の持てる未来のかつらぎ町」を創ってまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
かつらぎ町長 中阪雅則
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