庁舎建設についてお知らせします。令和4年3月号広報の「町長メッセージ」にて、庁舎建設候補地がJR大谷駅付近の元大谷選果場に決まったとお知らせしましたが、JA紀北かわかみや生産者の皆さまと協議を重ねた結果、残念ながら合意には至りませんでした。
8月24日にこのことを「庁舎建設検討委員会」に報告させていただきましたが、その際、今後の候補地検討には現在の場所での建て替えも加えるべきというご意見をいただきました。理由は、紀の川の浸水想定区域内ではあるが、敷地のかさ上げなどで防災拠点としての機能が確保できるのであれば、完成までの時間短縮が期待できるということでした。
これを受けて、庁内で浸水対策についてさまざまな検討を重ね、盛土によるかさ上げや1階部分が浸水しても大丈夫な構造にするなど、建設費は少し高くなるものの工夫すれば現在の場所でも建設可能という結論に至りました。
その後、再度、庁舎建設検討委員会に現地での建て替えも候補地に加えて、候補地4案を提案したところ、満場一致で現在の場所で建て替えるべきというお答えをいただきました。
この結果を受けて、庁内の経営会議に諮り、正式に現在の場所での建て替えを町の方針と決定しました。建設場所が決まったので、策定中の「庁舎建設基本構想」を速やかに完成させて、住民の皆さまにも基本構想をご覧いただけるようにしたいと思います。
庁舎の建設は、半世紀に一度の大事業であり、庁舎と共に賑わいのある場所にしなければならないと考えます。昭和35年の庁舎建設の際は、場所が決まらず最終的に町の中央に位置する現在の場所を選んだという経緯があります。しかし、当時の賑わいの中心は妙寺駅や笠田駅周辺であり、法の趣旨にある「住民にとって利便性の高い場所」ではありませんでした。このことを踏まえ、今回は役場周辺に賑わいをつくれるよう取り組みます。
かつらぎ町長 中阪雅則
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