6月2日の記録的な豪雨により、かつらぎ町は河川や水路の氾濫などによって住宅に大きな被害を受けました。床上浸水や床下浸水などで被災された住宅の復旧には、町外はもとより県外からも駆けつけていただいた「災害ボランティア」の皆さまの存在がなかったら、このような早期の復旧はありませんでした。被災から1カ月以上経った今も、完全な復旧には至っておらず、災害ボランティアの皆さまにお世話になっているところです。本当にありがたく心より感謝申し上げます。
災害ボランティアとは、災害発生時やその後の復旧・支援活動に自発的に参加する方々のことをいいます。活動範囲は、被災者や被災地の地域住民のために、物資の配布、避難所での支援、清掃作業、心理的な支えなど、多岐にわたり、さまざまな形で力を貸してくれます。
今回、初めて災害ボランティアの支援を受けたわけですが、災害ボランティアには、「専門ボランティア」と「一般ボランティア」の2種類があります。専門ボランティアは、特定の分野での専門的な知識や技術を持っており、それを活かして災害現場での支援活動を行います。例えば、医療従事者、建築士、エンジニアなどです。一方、一般ボランティアは、特定の専門知識や技術を持っていませんが、家財の運び出しや泥かきなど、復旧に向けた手助けを行います。
今回、災害ボランティアの支援を受けることができたのも、町社会福祉協議会の素早い対応のおかげであり、社協職員の皆さまには、心より感謝申し上げます。町職員も災害対応に大いに活躍してくれましたが、社協職員も本当に頑張ってくれました。日中は被災現場に出向き、夕方からは事務所に戻り通常業務を遅くまで行うなど、献身的な仕事ぶりでした。
今回の災害では「住民の生命と財産を守る」ということがいかに大切かということを学ばせていただき、今後につながるものとなりました。
かつらぎ町長 中阪雅則
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