●現在地での建て替えが決定
令和5年10月に開催した「第6回かつらぎ町庁舎建設検討委員会」にて、現在の場所での建て替えを含め候補地4案を提示。同委員会から「かさ上げなどをして現在の場所で建設する」との決定報告を受けました。その結果を受け、町の方針として「浸水対策を講じた上で、新庁舎は現在の場所で建て替える」と決定しました。
今後は、「庁舎建設基本構想」を策定し、防災拠点機能を備えた新庁舎の建設とともに賑わいのある場所となるよう整備を目指します。
●役場庁舎の役割
役場庁舎は、福祉や健康、子育て、教育、各種保険、年金、まちづくりなど生活に関わるすべての施策を展開する拠点です。さらに、公共サービスを提供するとともに、災害発生時には応急対策・復旧・復興の拠点としての機能も求められます。
●経過
現庁舎は昭和35年に完成。その後、増改築を重ね、経年劣化などによる老朽化が進んでいます。
平成27年2月、各種団体の代表や住民で構成した「かつらぎ町庁舎建設検討委員会」を立ち上げ、現庁舎の現状や課題整理、新庁舎建設の基本的な考え方や候補地などの検討を始めました。
平成27年度に実施した耐震診断調査は「地震の振動および衝撃に対して倒壊し、または崩壊する危険性がある」という結果でした。加えて、耐震補強や大規模改修など行う場合、壁や柱などの補強に伴う執務面積の縮小や、バリアフリーへの対応が困難など、従前からの課題の根本的な解決に至らないことが想定されるということでした。そのため、同委員会では、建て替えを前提に新庁舎建設に向けた候補地の検討を行ってきました。
▽新庁舎建設予定地決定までの経緯
・平成27年2月 第1回庁舎建設検討委員会の開催
現庁舎の現状と課題、新庁舎建設の基本的な考え方や候補地などを検討。
・平成27年7月 第2回庁舎建設検討委員会の開催
建設予定地を「かつらぎ総合文化会館野外ステージ西側」に決定。
・平成27年10~12月 庁舎の耐震診断調査の実施
現庁舎の「本館」と「東別館」の耐震診断調査を実施。
・令和2年4月 第3回庁舎建設検討委員会の開催
建設予定地が「紀の川洪水浸水想定区域」内に立地しており、今後大規模災害が発生した場合、防災拠点としての機能を果たせないことが懸念されることを理由に建設予定地の白紙を決定。
・令和3年9月 第4回庁舎建設検討委員会の開催
建設予定地の白紙を踏まえ、3案(笠田・大谷・妙寺)から「JR和歌山線大谷駅付近に位置する紀北川上農業協同組合所有地(大谷選果場)」を候補地に決定。
・令和3年11月 新庁舎建設にかかる住民アンケート調査の実施
・令和4年3月~令和5年8月 紀北川上農業協同組合と交渉
紀北川上農業協同組合より「大谷選果場」は売却しない旨の報告を受理。
・令和5年8月 第5回庁舎建設検討委員会の開催
候補地が白紙になった旨を報告。
・令和5年10月 第6回庁舎建設検討委員会の開催
新たな候補地を選定するにあたり、全国的な事例などを参考に浸水対策の検討を重ねた結果、構造を工夫することなどで浸水リスクがあっても防災拠点としての機能を図ることができると判断。現在の場所での建て替えを含め提示した候補地4案から「かさ上げなどをして現在の場所で建設する」ことを決定。
・令和5年11月 町の方針を決定
問い合わせ:総務課総務係
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