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学校紹介

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和歌山県上富田町

■「保護者・地域の皆様と共に歩む学校運営をめざして」
岩田小学校
四月十日(金)、令和五年度の始業式と入学式を執り行い、新入児二十二名を新たに迎え、百三十九名の児童と共に一年間のスタートを切ることができました。今なお新型コロナウィルス感染症の影響が懸念される状況にありますが、児童の安心・安全を最優先しつつ、様々な工夫を凝らしながら教育活動を充実させ、保護者・地域の皆様とともに歩む学校運営を目指しています。
今年度は教育活動を見直す節目の年になると考えています。密接度の高い学校生活においては、引き続き感染リスクを考慮し、朝の検温や健康観察の励行が求められています。その一方で、マスクの着用は求められておらず、給食時のパーティションも使用していません。少しずつではありますが、コロナ前の姿に戻りつつあります。そこで、これまでの経験を活かしつつ、保護者・地域とどのように学校づくりを進めればよいのかを考え直すよい機会だと考えています。
一つ目は、保護者と学校との繋がりです。昨年度は三年ぶりに開催できた行事も多く、その一つが学年PTAによる親子交流です。学年で最終に行う参観日で行われるもので、企画・運営を学年委員さん中心に保護者が主体的に進め、学校は場所を提供し、運営のバックアップをします。子どもたちは、保護者が自分たちのために機会をつくってくれているのを感じ取り、普段見ることのないとびきりの笑顔を見せます。保護者と子どもたち、保護者と保護者、保護者と学校という繋がりが、特有の連帯感、一体感を生み出します。三年間の空白が、改めて繋がりを生む学校運営の必要性をより感じさせているのかも知れません。
二つ目は地域と学校との繋がりです。この点については、残念ながら、空白のままと言わざるを得ません。とは言え、昨年度は、運動会や岩小まつりなどの地域の皆様と交流の機会となる行事に、祖父母や児童の兄弟を含む家族の来校を呼びかけたり、学校運営協議会委員や登下校の見守りボランティアの方々をご招待したりしながら、繋がりを少しずつ増やす努力をしました。また、学校運営を共に考え協議いただいている運営協議会委員の皆様はじめ多くの方から、学校に関わり、共に地域を明るく活気のあるものにしたいというお声をいただきました。こうした地域のご期待に、学校としてもお応えしながら、むしろ学校のよりよい運営に力をお貸しいただきたいと感じました。
そこでこんなお願いを投げかけてみました。読書推進の一環で、月一回、校舎内の多目的ホールと校舎北側の庭園に読書スペースを設け、児童や保護者、地域の方々に開放する計画を告知し、家庭で不要になった、テーブル、イス、ソファー、敷物、座布団、本棚、ベンチ等の提供を募ったところ、たくさんのご賛同と寄贈をいただきました。早速『読書広場』と名付けて設営し開放したところ、多くの子どもたちが読書に親しむ空間となりました。ご協力ありがとうございました。紙面をお借りして、御礼申し上げます。
このように、繋がりを生む取り組みが、新しい学びを生み出す可能性を持つことを実感しました。
こうした流れをさらに行事に取り入れ、保護者・地域の皆様と共に子どもたちを育てる本来の姿を取り戻したいと考えているところです。
今後も児童の健康・安全を優先しつつ、保護者・地域の皆様としっかり連携しながら教育の充実を図りたいと思います。

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