国指定:令和4年11月10日
切目王子は熊野九十九王子(くまのくじゅうくおうじ)の中でも特に格式の高い五体王子(ごたいおうじ)の1つであります。平安から鎌倉時代にかけては熊野詣(くまのもうで)が盛んであり、上皇や貴族たちが熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)へ参詣される際に、この切目王子に立ち寄りました。
「中右記(ちゅうゆうき)」や「熊野御幸記(くまのごこうき)」などの文献には、熊野詣の様子が詳細に記録されており、とりわけ、正治(しょうじ)2年(1200)、後鳥羽上皇が切目王子に宿泊し歌会を催した際に、上皇らが和歌を認(したた)めた懐紙(かいし)が国宝になっており、「切目懐紙(きりめかいし)」とも呼ばれています。
現在、切目神社にはその写しが所蔵されています。
※詳しくはこちらから(二次元コードは本紙掲載)。
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