■切目王子跡国史跡に指定
印南町長 日裏勝己(ひうらかつみ)
令和5年も残り1ヶ月となりました。猛暑に悩まされた日からようやく秋を感じたと思えば、一気に冬に突入したように感じます。
令和2年2月、新型コロナウイルスの発生から4年たらず、日々コロナ感染との戦いでありました。印南町で進めていましたワクチン集団接種は、10月29日で終了となりました。接種にご協力いただいた、医師、看護師、薬剤師をはじめ多くの皆さまに感謝と御礼を申し上げます。また、個別接種を希望される方は、役場に申し込んでいただければ、接種ができますのでよろしくお願いします。
コロナ感染から徐々に本来の姿に戻りつつある中、11月5日には天気にも恵まれ「まめダムマラソン」が行われ、町内外から635名の参加があり、多くの方のご協力をいただき、盛大に開催することができました。
11月11日には「切目王子跡国指定記念イベントand印南かえるのフェスティバル花火大会」が行われ、多くの人でにぎわいました。オープニングに続き、さくらサーカスミニショーや餅まき、地元特産品販売、体験ブースも盛会でした。4時からは、日本遺産に登録されている島根県石見地域の伝統芸能「石見神楽」記念公演が上演され、その豪快さにくぎ付けとなりました。続いて、7時からは3000発の花火で印南漁港は沸きあがりました。花火の光と音が五感に染み渡り、まさにコロナ禍を吹き飛ばし、印南を元気にかえる、何か新しい力が心の中に生まれ、湧き上がってくるように感じました。
12日は切目王子跡国史跡指定を受け設置した、記念碑の除幕式に続き、境内では愛知県から駆けつけていただいた、東栄町月花祭保存会の舞、石見神楽の演舞が奉納されました。切目小学校体育館では二松学舎大学の小山聡子教授による「熊野信仰と切目王子」をテーマにご講演をいただきました。由緒高き切目神社がこれ程近くにありながら、知らなすぎる自分を大いに反省させられたところです。
いずれのイベントも好天気に恵まれ、無事終了することができました。お世話いただいた多くの皆さまに心より感謝と御礼を申し上げます。
いよいよ統合中学校の造成工事がスタートします。どのような学校が望ましいのか議論しているところでありますが、これからの印南町を背負う子供達の学校、後に悔いの残らない学校を目指したいと思っています。
結びに、来る年が皆さまにとって良き年となりますことを祈念申し上げます。この1年間ご愛読いただきありがとうございました。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>