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町長メッセージ

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和歌山県印南町

■今年の夏は?
印南町長 日裏勝己(ひうらかつみ)

今年も8月、暑い夏が予想されます。子どもたちには待ちに待った夏休みとなりますが、年齢とともに過ごしにくくなったとつくづく感じています。冬の寒さが来れば、夏のほうがいいのかな?と思い、夏の暑さが来れば、冬の方がよかったのかな?と思っています。
気象庁の予報も「今年の夏も危険な暑さが予想される」と発表しています。発表によりますと、夏の猛暑をもたらす太平洋高気圧が、例年以上に日本の南へと張り出す見込みとのことです。このようなことから、沖縄から関東にかけては、いつもの夏より暑くなる予想で、特に西日本や沖縄、奄美は高確率で平年より気温が高くなる見込みです。世界気象機関(WMO)は、7月7日世界平均気温は17.24度で、過去最高だった2016年(平成28年)8月16日の16.94度を上回ったと発表しています。世界平均気温は地球全表面を緯度・経度方向をそれぞれ5度の格子状に分けて、各格子の平均気温から算出されています。ちなみに海洋上の気温は表層の海水温で代用し、さまざまな船舶のエンジン取水口近くに設置した温度計によって計測されているとのことです。また、南極圏の海氷面積も6月としては最も小さく平均より17%少ないとも言われています。
地球規模で発生し、日本の夏の天候に大きく影響を与えるエルニーニョ現象があります。気象庁は、すでにこの現象が発生しているとみられ、秋にかけて継続する見通しと発表しています。太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけての海面水温が平均より高くなり、西太平洋熱帯域の海面水温は低下し、積乱雲の活動が不活発となる現象です。言えば、一般的にエルニーニョ現象が発生すれば日本付近の夏の気温は低くなる傾向にあり、一方、インド洋熱帯域の海水温の影響で、正のインド洋ダイポールモード現象が発生した時は、平年より高くなる傾向になります。
今年の夏は、エルニーニョ現象と正のインド洋ダイポールモード現象の両方とも発生し、ダイポールモード現象の影響をより強く受けやすいと解説されています。このことからこの夏の気温は平年より高く、8月前半に熱さのピークが来るとのことです。猛烈な暑さから身を守るため、十分な熱中症対策の必要性も訴えています。また、エルニーニョ現象が発生した年の台風発生数は減少傾向で、台風の発生位置が南や南東にずれる傾向と予想されています。
今、九州北部や日本海側では大雨による甚大な被害が発生していますし、最近の台風は随分大型化して大変心配していますが、予想通り台風上陸のないことを願っています。

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