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町長メッセージ

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和歌山県印南町

■今年の夏はどうなるのか!
印南町長 日裏 勝己(ひうらかつみ)

7月8日、新宮市では観測史上最高気温となる39.6度を観測しました。専門家によると、今年の夏の気圧配置の特徴は、フィリピン近海の対流活動が活発となり、本州付近への太平洋高気圧の張り出しが強く、暑さがピークとなるだろうと予想されています。昨年に匹敵する暑さで、猛暑日を観測する地点が多くなるとのことです。
さらに、暑さのもう1つのカギとなるのが、大陸からくるチベット高気圧です。太平洋高気圧に比べ、チベット高気圧は広がる高度が高く、同時期に両高気圧が日本付近まで張り出した場合は、太平洋高気圧の上を覆うように重なり合って、「ダブル高気圧」となります。この2つの高気圧が非常に背の高い1つの高気圧に成長し、厳しい暑さをもたらします。気温が35度以上の猛暑日が続き、海風の入りにくい内陸部などでは40度前後の酷暑になる可能性があるとのことです。
連日の猛暑が続く中、7月8日に日本救急学会は熱中症の予防や治療に関する緊急提言を発表しました。熱中症の重症度は3段階に分類されていますが、今回、「深部体温(体の奥の体温)が40度以上で、重い意識障害がある場合」を最重症項目として新設し、即座に冷却する重要性を強調しています。具体的には、「体に水分を吹き付け扇風機などで気化熱を奪う方法や、冷たいプールに入れるなどを行う」とされています。ただ、「家庭では無理に水風呂に入れたりせず、救急車を呼んでほしい」とのことです。また、乳幼児や高齢者、持病を持つ人は脱水を招く可能性もあり、特に注意が必要だとしています。独居や寝たきりの人は周囲からの声かけなど、社会的に孤立させてはいけないと強調されています。
さて、熱中症は高温多湿な環境に長時間いることで、体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもってしまう状態です。初期の症状として、「立ちくらみ」「筋肉のこむら返り」「だるさや吐き気」「汗のかき方がおかしい」などがあり、少しでも早く気付き、症状を悪化させないことが大切です。効率的に体温を下げることと、水分補給とあわせて塩分(スポーツドリンクなど)補給をすることが大切になります。私事ですが、休日農業をしていますが、今の時期は雑草の成長が早く、しばしば草刈りを行うことがあります。刈り始めるとちょうど区切りの良いところまでとか、燃料が無くなるまでなど、少し無理をすることがあります。若いときのようにはいかないことを改めて認識し、ほどほどに!を心掛けています。
お互いですが、体調管理には十分注意し、この夏を乗り切りましょう。

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