文字サイズ
自治体の皆さまへ

町長メッセージ

4/14

和歌山県印南町

■防災の日
印南町長 日裏 勝己(ひうらかつみ)

8月7日、小谷芳正みなべ町長がお亡くなりになられました。6月末から体調不良で入院し、病気療養中でしたがその後入院が長引いているようでありました。一日も早く復帰されるのを心から願っていましたが、誠に残念でなりません。
私が町長に就任した時にはすでに町長を務められておられ、いろいろなことを学ばせていただきました。私より1学年先輩で、私にとっては頼れる兄のような存在でした。役場職員からの叩き上げで、行政のことはすべて把握されておられ、町のあり方や町長としての立ち位置、考え方など、私は小谷町長の背中を見て教わりました。もともと口数は少ない方でしたが、一切愚痴はこぼさず、几帳面で、おしゃれであり、特に忍耐力の強い方だなといつも感じていました。闘病中もきっと弱音は吐かなかったのではないかと思います。梅産業には特に力を入れられ、印南町の農業生産者と直結していることからも町としてもたいへん助けられています。人前であいさつをされるときなど、ことあるごとに梅との話を結び付け、ジョークを交え宣伝されていたことを思い出します。衷心よりお疲れさまでした。心よりご冥福をお祈り申し上げます。
さて、9月1日は「防災の日」です。関東大震災から101年を迎えました。東京を中心とする関東を襲ったM8クラスの地震は200~300年周期で起きていることから、安心はできませんが、現時点では起きる可能性が低いことになります。これとは別に首都圏を襲うM7クラスの首都直下型地震の発生確率は、30年以内に70%といわれ、いつ起きても不思議ではないとされています。
一方、M8クラスの南海トラフ巨大地震の発生は、概ね100~150年周期で繰り返し発生しています。前回の昭和南海地震(1946年)から約80年が経過しようとしています。そのような中、8月8日には、宮崎県沖の日向灘を震源とするM7.1の地震が発生しました。すでに皆さまもテレビ、ラジオ、新聞などでご存じであると思いますが、気象庁は南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)を発表されました。今回の地震は南海トラフ地震の想定震源域の西端部で発生しており、南海トラフ沿いで大規模地震発生の可能性が高まっているとの判断から、「巨大地震注意」が発表されたものです。1週間以内に大地震が発生する確率は数百回に1回とされていますが、気持ちが落ち着くものではありません。メッセージが皆さんのお手元に届くころに、何も起こっていないことを願っています。改めて、もう一度地震への備えを確認し「いざ」に備えましょう。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU