■介護のことご存じですか
11月11日は、介護の日。「いい日、いい日」に掛け、介護についての理解を深め介護現場で働く方への感謝を込めて制定されています。介護を社会全体の問題と捉え介護保険制度ができて24年が経ちますが、案外知られていないことも多いと思いますので、このコラムで紹介させていただきます。
まず、介護が必要になったときは、介護保険課あるいは市内15カ所にある地域包括支援センターなどに相談してください。介護の申請から認定までは平均で1カ月くらいかかりますので、認定前でも相談してもらえれば暫定利用も可能です。要介護度に応じ要支援1から2、要介護1から5の7段階があり、ケアプランは主に居宅介護支援事業所などで作成します。その際、ケアマネジャーに生活での困りごとや不安を遠慮せずお伝えいただくとともに、必要に応じ住宅のバリアフリー化や福祉用具購入の補助や、低料金でのシニアカーの貸出など、要介護度に合わせた様々な助成制度があります。最近は、在宅で介護だけでなく、医療を受けられることも多くなっており、市内全域で在宅医療も受けられますので、病院退院時やケアマネジャーにご相談ください。
和歌山市では、団塊の世代が75歳以上になる2025年を目標に、住み慣れた地域で自分らしい生活が送れるよう介護と医療の連携や介護予防などに取り組んでまいりましたが、最も大切なことは健康の維持です。現在、地域や自治会で健康体操や文化活動など熱心に取り組んで頂いており、今後とも人と人とのつながりでお互いに支えあえる健康長寿社会を目指してまいります。
和歌山市長 尾花 正啓
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