文字サイズ
自治体の皆さまへ

いざという時に〜災害への備えは普段から準備することが大切です〜(2)

2/28

和歌山県和歌山市

■市消防局 警防課 消防司令補 大林正幹(おおばやしまさとも)
大林さんは、緊急消防援助隊の第二派遣隊として石川県輪島市町野町や渋田町において人命活動や救命活動を行いました。

◆被災地での活動
町野町には和歌山県から13隊56名が救助に向かい、倒壊家屋から1名発見することができました。翌日には、渋田町で救助活動を行いましたが、道中の道路の亀裂や土砂崩れの影響で、大型重機が入れず助けたくても助られない状況でした。
通信環境も悪く携帯電話の使えないところが多かったため、関係機関との連絡が困難でした。

◆備えと助け合いが大切
大規模な地震が発生すると、道路や電気、水道などのインフラ設備が機能しなくなります。特に道路の亀裂や陥没が酷く、70cm程の段差が生じてる所もありました。すぐに救助に向かいたくても、どうしても時間がかかったり、現場まで辿りつけないこともあります。まずは、自分の命を守るためにも、自分で備えられる事は最大限に行ってもらい、また、災害が起こった時は、付近の方たちとの助け合いを大切にしてください。

■能登町での活動を経て
住家被害認定士として、石川県能登町に派遣されました。被災された方は共通して「今まで発生した地震では、ほとんど被害がなかったので、大丈夫だと思っていた。」とおっしゃっていました。実際には、多くの家屋に何らかの損壊が発生するとともに、家の中は家具などが倒れ、避難経路が確保できていない状況でした。
本市においても南海トラフ地震等の発生に備えることは喫緊の課題であり、市民一人ひとりが普段から防災について考えておくことは非常に大切なことです。
地震発生時は、大きな家具でも簡単に倒れてくることがあります。怪我をしたり、避難の妨げとなる危険性がありますので、建物の耐震対策を行うとともに、家具を固定したり、配置を工夫するなどの対策も必要です。
また、ライフラインや道路が寸断されることもあります。防災マップで、自宅周辺のハザード情報・避難場所や避難経路を確認するとともに、非常用持ち出し袋や備蓄物資を用意することも重要です。

地域安全課では、災害への備えとして、
・職員出前講座の実施
・家具転倒防止用固定金具の取付
・地震発生時の電気火災を防止する感震ブレーカーの設置補助
・防災行政無線の放送内容を受信できる防災ラジオの無償貸与
を行っています。
※各種適用条件等があります。詳しくは、地域安全課まで
【電話】435-1005

◆地域安全課 辻本佑輝(つじもとゆうき)
住家被害認定士として石川県能登町に派遣。

■あなたの住まいは大丈夫ですか?
本市では、昭和56年5月31日以前に建築された、いわゆる「旧耐震基準」の木造住宅だけでなく、木造住宅の接合部等の仕様規定が明確化された平成12年6月1日より前に建築された「新耐震基準」の木造住宅も対象に、無料耐震診断を実施しております。(平成12年5月31日以前に建築された木造住宅が対象となります。)
耐震診断の結果、耐震性が低いと診断された住宅は、耐震補強や建替といった、下記の補助メニューがありますので、ご検討の上、活用してください。
・耐震改修補助
(一定の強さ以上に補強する改修工事に対する補助。最大116万6千円)
・リフォーム補助
(耐震改修工事と同時に行うリフォーム工事の補助。最大10万円)
・建替え補助(戸建て住宅の建替補助。最大116万6千円)
・耐震ベッド、シェルター(住宅の1階への設置に限る。最大26万6千円)
また、地震によるブロック塀等の倒壊による被害の軽減や避難経路の寸断を防ぐために、ブロック塀等の耐震対策に対する補助メニューもあります。
※補助金額は令和5年度の内容を掲載しています。
※各種適用条件等があります。詳しくは、住宅政策課住宅耐震班まで
【電話】435-1099

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU