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市長メッセージ

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和歌山県御坊市

■「災害は、忘れる間もなくやってきます」命を守る行動を!
御坊市長 三浦 源吾(みうら げんご)

この18日、昭和28年に発生した紀伊半島大水害「7.18水害」から70年目を迎えます。昨年は、自主防災組織連絡協議会主催の70回忌の追悼法要に参列をさせていただきました。
先月の6月2日から3日にかけて、台風2号による影響で梅雨前線の活動が活発になり、線状降水帯が発生し、本県においても大きな被害が発生しました。お亡くなりになった方や行方不明の方もおられ、住居も全壊・半壊、床上・床下浸水などの被害が多数発生し、さらに河川の護岸の崩落や道路の崩土、冠水の影響で通行止めや交通機関の運休が相次ぎ、帰宅困難者も出て、これまで経験したことのない大変な状況となりました。
先だって、被害の大きかった自治体の市長さんにお話を伺う機会がありました。一番心配したのは、避難指示が出ても住民の方が避難してくれないということでした。
実際に、台風、大雨時等の気象警報を参考に自治体が避難指示を出しても、現実に避難をした方の数字は、残念ながら極めて少ない数字となっています。以前も、お話をしましたが、人間には、自分だけは、大丈夫という「正常性のバイアス」が働くからと言われています。
5月に開催した市政報告会でも、市民の皆様方にお願いしたのは、私のマニュフェストの一丁目一番地の「災害による犠牲者ゼロ」を目指すということです。
まず、御坊市公式LINEに友だち登録をしてほしいと思います。リッチメニューに「防災行政無線(市内放送)」や「御坊市ハザードマップ」など、6つのメニューを表示しています。市内放送を聞き逃しても、すぐに画面上で放送内容を確認できる機能もあり、登録してもらった方から好評いただいています。
そして今一度、家具の固定や非常用持出袋の準備、水・食料品の備蓄、防災グッズ(カセットコンロ、携帯ラジオ、簡易トイレ等)などのチェックをお願いしたいと思います。
また今回の台風2号の経験を生かし、家族会議や洪水・土砂災害、津波、ため池ハザードマップで自宅から避難場所までの経路の確認をお願いします。
そのうえで災害の種類(地震、津波、水害、土砂災害、台風等)や発生状況(時間帯や季節等)に応じた避難計画((1)在宅による2階や屋根への垂直避難、(2)親戚宅等への分散避難、(3)車中泊、(4)避難所への避難)を想定いただき、避難所だけではなく、この状況ならどう行動する。「いつ」、「どこに」避難するか、準備しておいてもらうことが命を守るうえで大変重要となります。
「災害は、忘れた頃にやってくる」のではなく、「災害は、忘れる間もなくやってきます」。どうか命を守る準備をお願いします。

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〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

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