皆さんは、御坊市内にある企業が、そこで働く人がどのようなお仕事をされているかご存知ですか?
このコーナーでは、御坊市内にある企業とそこで働くひとを紹介します。
■株式会社中紀バス観光社(御坊市湯川町小松原410-1)
長尾彩香(ながおあやか)さん/御坊旅行センター
▽安全・安心を第一に心のこもったサービスを提供
中紀バスグループは、1933年(昭和8年)に創業し、令和5年に90年を迎えた歴史ある会社です。同社は、バス事業をはじめ、旅行業、タクシー事業、介護事業、自動車整備業、また海外からのお客様を対象としたインバウンド事業にも力を入れています。
「安全・安心が第一」であるということをモットーに事業に取り組み、全国各地の事業所では、地域の人たちと密接に関わり、地域に深く根ざした企業としてサービスを提供しています。
「時代を捉え、挑戦し続け、進化する企業を目指す」が経営理念の同社は、時代の潮流に乗り、進化していくために柔軟な発想や新しいシステムを積極的に取り入れています。
▽和歌山の魅力をもっと海外の人たちに
小学生のとき、留学生と交流したことがきっかけで、外国の言語や文化に興味を持ち、海外のホテルなどで働いた経験がある長尾さん。「地元に戻ってきて、自分の経験や英語を活かせる仕事を探していたとき、インバウンド事業に力を入れている当社を知って、この仕事に興味をもちました」と入社のきっかけを話します。
現在は旅行の手配等の接客業務を担当しており、仕事の魅力を「お客様から直接〝ありがとう〞を言っていただけるところ」と話し、「お客様との関係が家族みたいで、温かくて、都会では感じられない魅力があります」と笑顔を見せます。
仕事の目標について伺うと、「今は旅行業の基本を学び、将来的にはインバウンドの仕事にもっと関わっていきたいです。帰ってきて本当に和歌山はすごいと思っていて、四季を感じたり、食べ物が美味しかったり、人が温かかったりとか、本当に魅力的です。そんな魅力を体感してもらえるようなツアーや和歌山の文化に触れるツアーなどを企画して、海外の人に伝えていきたい」と目を輝かせます。
「お客さまに寄り添ったきめ細かなサービスはもちろん、先を見据え、価値を生み出せる仕事についても考えています」という長尾さん。時流に乗り、挑戦し続ける同社で、これからも和歌山の魅力を多くのひとに伝えていきます。
▽家庭菜園が大好きです。
週末は祖父の畑で4歳の娘と家庭菜園をすることが楽しいという長尾さん。「仕事柄、今まで土をいじったり、緑に触れることがなかったので、作業中は他のことを考えずに無になれる貴重な時間なんです。娘にも野菜をつくる大変さを教えることができ、食べ物や農家さんへの感謝の気持ちを持ってもらう機会になっています」と話します。
また、親子で読書をするのが好きで、「毎週私が10冊、娘が5冊読んでいます。御坊市の図書館は本の冊数が多く、季節感のあるイベントをしてくれているので親子で楽しんでいます」と笑顔で話してくれました。
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