■キュウソネコカミ ヤマサキセイヤさん(Vo/Gt)
ヤマサキセイヤさんが御坊市出身ということから実現した市制施行70周年記念事業『ONEMAN LIVE in Gobo City!!-ヤマサキセイヤ地元凱旋-成人式ぶりの御坊市民文化会館』、市民をはじめ北海道から九州まで全国各地から訪れたファンが熱狂した地元凱旋ライブとなりました。
今回ご多忙の中、ヤマサキセイヤさんにライブの感想などインタビューにお答えいただきました。
▽市制施行70周年記念スペシャルサポーター就任とライブ開催のお話しがあったときは、どんなお気持ちでしたか?
御坊市さんから声を掛けていただいて、市制施行70周年記念の事業として一緒に御坊市を盛り上げていけるってことがとても嬉しかったですね。
自分から御坊市でライブをしたいって、なかなか言えないんで(笑)、和歌山でライブは何度かしたことはあるんですが、まさか御坊市でライブをするとは一回も考えたことがなかったし。このお話しが来たときに、「逆にいいんですか!?」みたいな、お客さん呼べるかなって思ったりしたんですが、それでもライブにはめちゃくちゃお客さんが来てくれてびっくりしましたし、嬉しかったですね。
▽今回のワンマンライブを振り返っていかがですか?
メンバーは「今日はセイヤのために」みたいな感じだったんですけど…、これまでも、俺だけが立たせてもらうというよりも、みんなで掴んだバンドの今なんで。俺は「セイヤが帰ってきたぞ!」っていうより、「キュウソネコカミを連れてきたぞ!」って気持ちでライブをしました。
ある曲でステージから降りて客席を歩いたんですけど、なんかもう同級生とかが普通に客席にいて、それを見つけてしまって、「うわー!!」みたいな、一気になんか当時の顔になりましたね。だから、キュウソネコカミのヤマサキセイヤじゃなくて、御坊市のヤマサキセイヤで、「来てたん?」みたいなそっから喋りたいぐらいで(笑)、家族もいてるし、普段のライブとは全然違って、小恥ずかしいというか、照れもありましたね。
ライブが始まるまでも、地元でやるんやなって思ったり、18、19年ぶりに会う友だちもいたりとか、なんか不思議でエモーショナルな気持ちになりました。ライブで対面してから、そのあと(友達と)ご飯行ったんですけど、めっちゃおもろかったですね(笑)。
あと、地元を出て、十数年経って、メジャーデビュー10周年っていう記念の年に、チームを引き連れて地元に凱旋できたっていうのも両親は誇らしかったのかなと。めちゃくちゃ喜んでくれたのが印象的ですね。
▽今回、地元凱旋ライブとなりましたが、ヤマサキセイヤさんにとって御坊市とは…
俺にとっての御坊市……、めっちゃ地元っすね、それに尽きますね(笑)。あと、今回のライブでも掲げていた垂れ幕「楽しくてもおもいやりとマナーを忘れるな(ё)」、これは、昔からかもしれないですね。
人に迷惑をかけるなみたいなのは、御坊におるころから、それこそ、小さいころから大事にしててって言っても、学びながらですけど。何回も人に迷惑をかけながら、そういうことは良くないぞっていうのが自分の中で形成されたというか、うん、影響は大きいですね。
ライブハウスとかでも「おもいやりとマナー」を掲げていないときがあったんすけど、そのときってもう自分本位のとんでもないお客さんがいるんですよ。自分だけが楽しかったよみたいな。そういうのを見て、俺めっちゃ「うわ〜」ってなって、でも「嫌な奴にならないでくれ!」って思いもあって…、そういう人たちを教育したいなと(笑)。「おもいやりとマナー」って別にライブハウスとかだけじゃなくて、生きていく上で大事なことなんでね。これからも活動を続ける限り言い続けていきたいですね。
▽これからについて…
自分のことばっかり歌ってた時期もあったんですが、最近はお客さんのために歌えるようになってきたかな…。10年やってたら、感謝とかいろいろあるんで、ここまでこれてありがとうみたいな。そういったことも、だんだん歌にして、そういう刺さる曲も作っていきたいですね。そして、キュウソネコカミ全員でもっと日本を代表するようなバンドを目指して、何年か後にまた御坊市に帰ってこようと思ってます。
▽御坊のひとや若い世代にメッセージをお願いします。
やりたいことがある人は全力でそれをしたらいいと思うけど、やりたいことが見つかっていない人は勉強をした方が良いと思う。僕も小中高のときは、ぼんやりしてた。他の人が夢を追ってたりすると、めっちゃ焦ると思うんだけど、そのときに、何か打ち込んだら、ちょっと先が見えるというか、僕はそれが勉強やったんで。
僕自身、勉強のおかげで本当にいろんな人と出会えたと思ってるんで。自分の未来を選びたいときに、選べなくなってしまうかもしれないから、一度勉強に打ち込んだらって、選択肢が増えるよってことを伝えたいですね。
▽Profile
ヤマサキセイヤ
令和6年6月にメジャーデビュー10周年を迎えるロックバンド「キュウソネコカミ」のボーカル・ギター。
平成21年、大学の音楽サークルの仲間でバンドを結成。
共感できる歌詞にキャッチーなメロディ、そして見る者を虜にするパフォーマンスで人気を集め、関西のライブハウスで活躍し、平成26年にメジャーデビュー。
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