■大変、ショックです。止まらない少子化!
全国的な少子高齢化のなか、年末の新聞各紙に、令和6年に国内で生まれた日本人の子どもが70万人を下回ることが確実となり、統計のある明治32年以降、過去最少を更新する見通しという記事が掲載されていました。
本市においても、私が市長に就任した令和2年の出生数は135人でしたが、一昨年は115人となり、昨年は1月が5人、2月が5人、3月が6人、4月が7人と4か月で23人でした。
このままいくと、年間70人ぐらいしか生まれないと、大変な危機感を持っていましたが、それ以降は、何とか100人近くまで盛り返しました。
しかし、最終的には、98人となり、年間出生数が初めて100人を割りました。大変、ショッキングな数字です。
あと数年後、この子たちが小学校に入学するころ、今、市内に6つある小学校に、どのような形で受け入れれば良いのでしょうか。
現在、教育委員会において、小中学校の再編、あるべき姿を検討しているところですが、もう待ったなしの喫緊の課題であると考えています。
市民の皆さんも、どうすればいいのか、一緒に考えていただきたいと思います。
国・政府は、平成7年に「エンゼルプラン」を策定し、少子化対策に乗り出して30年が経ちました。その間に投じた予算は累計66兆円を超えたものの、出生率に反転の兆しは見えません。
この人口減のトレンドとなっている自然減と社会減、双方の流れを止める努力をしていくことは、もちろんのことではありますが、一方で、人口規模が縮小しても、その地域に住んでいる人々が、明るく、楽しく、前向きに、ふるさとに愛着と自信、そして誇りを持って暮らしていただけるように、地域経済を成長させ、社会を機能させていく、様々な適応策を考えて、事業を実施していかなければなりません。
都市と地方の新たな結びつき、若者や女性に選ばれる職場や暮らしが実現できるよう、市役所はもちろん、市民の皆さんと一緒に、知恵やアイデアを出して、自主的かつ主体的な地域づくりの取組を力強く進めていきたいと思っています。
御坊市長 三浦 源吾
<この記事についてアンケートにご協力ください。>