全国初の“自治体認定フルーツ”である、有田市認定みかん。
平成22年度に創設した「原産地呼称管理制度」は今年で14年目になります。
みかんの本場である市が設けた厳しい基準をクリアしたものだけが「認定みかん」を名乗ることができます。
■3つの基準をクリアしたものが認められます!
STEP1 園地審査
専門的な知識を持った「みかん委員」と市の職員が一つひとつ園地を直接確認し、みかんづくりにふさわしい園地に整備がされているか審査します。
審査基準を一つでも満たさない場合は不合格とし、合格した園地のみかんのみが、次の審査へと進むことができます。
STEP2 品質検査
審査に合格した園地からとれたみかんを無作為に抽出し、糖度と酸度を測定します。
測定した数値の平均が、糖度12度以上、酸度1.0%以下のみかんだけが、最後の食味審査へと進むことができます。
STEP3 食味審査
パティシエ、ソムリエ、シェフ、バーテンダーなど、8名の「食のプロ」により、外観、糖度、酸度、味のバランスなどが厳正に評価され、合否が判断されます。
この審査で合格したみかんが「有田市認定みかん」として認定されます。
委員長:鎧塚 俊彦(よろいづかとしひこ)
Toshi Yoroizuka オーナーシェフパティシエ
副委員長:髙野 豊(たかのゆたか)
(株)高野総本店代表マスターソムリエ
■有田市認定みかん農家 竹内算浩(たけうちかずひろ)さん
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令和3年に新規就農者となる。就農1年目から認定みかん農家となり、2年目には審査会で審査委員奨励品、3年目には最高
得点賞に選ばれた。
◇認定みかん僕にもやれるぞ!
農地を提供してくれた方が元々「認定みかん」農家で、僕もチャレンジしてみてはどうかという話になりました。「僕でもできることを証明したい。頑張ってみよう」という思いで認定みかんにチャレンジしました。
◇やれることはやってきた
10月10日に今年1回目の審査会が行われ、僕も足を運びました。僕のみかんは、毎年認定みかんとして認定されていたので、今年もいけるだろうと自信を持っていました。でも、結果はダメで、審査に落ちてしまったんですよね。もう、悔しくて悔しくて。次の審査会に向けて持ち帰り、肥料の調合などやれることをやりました。
そして、2回目の審査会で「有田市認定みかん」として認定され、さらに、最高得点賞をいただきました。やれることはすべてやってきたと思っていたので、報われた気持ちと嬉しさがありました。
◇大切にしていること
「木に寄り添うこと」です。人間と一緒で、木も一本一本違います。例えば、枝の剪定や摘果は、木の状態や性質を見て、枝の間隔や切り方など木ごとにアクションを変え、その木のポテンシャルを上げることを意識しています。
農業という仕事は、愛情を注いだ分だけ結果が目に見えてついてくるので、やりがいを感じています。
◇だから、おいしい!
市の取り組みによって認定みかんの単価が上昇しています。みかんづくりに対して一生懸命向き合い、研究し、頑張ることができるから、有田ではおいしいみかんができるんだと思います。
「みかんを育てるのが楽しい」この気持ちがあるから続けることができるし、これからも続けたいと思っています。
◇認定みかんの平均販売単価(単純平均)
◇申請農家数
認定みかんは、ふるさと納税の返礼品としても人気が高く、果物の返礼品ランキングで上位に入るほどです。
他にも有田みかんのみを使用して製造する「認定みかんジュース」も人気です。果汁100%のストレートジュースで、こちらも味、香り等の味覚審査、厳しい基準をクリアしたものだけが選ばれます。
新鮮市場「浜のうたせ」でも購入できますのでぜひお立ち寄りください。
今年はすでに極早生温州23品、早生温州が55品(11月20日現在)が厳しい基準をクリアし有田市認定みかんとして続々と出荷されています。
審査員からは、「今年の味は、爽やかできれいな酸味が際立ち、すっきりしていてとても素晴らしい、甘さと酸味のバランスがとても良い」とお声をいただいております。
ぜひ、この機会に「有田市認定みかん」をご賞味ください。
問合せ:ふるさと創生室
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