新年のご挨拶

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■変化を受け入れ、変わらぬふるさと有田市を
市民の皆様には希望に満ちた輝かしい新春をお迎えのこととお喜び申し上げます。旧年中は、市政全般にわたり格別のご理解とご協力を賜り、深く感謝申し上げます。
今、世界が大きく変化する中、昨年11月30日から約2週間、世界約200国・地域がアラブ首長国連邦(UAE)のドバイに集結し、COP28が開催され、気候変動に対する様々な議論がなされました。よく耳にするのがCOP21で採択された「パリ協定」です。同協定を受けて、先進国を中心に、多くの政府がカーボンニュートラルを実現することを表明しています。日本政府も2025年までにこれをめざすと宣言し、官民を挙げ、その達成に向けた取り組みが進んでいます。
私たち有田市にもこの環境変化は痛みを伴うものとして直撃しました。有田市の戦後の経済発展を大きく導いてくれた石油精製産業も、脱化石燃料と人口減少時代の流れにより、昨年10月、製油機能が停止されました。
2022年1月の発表から約2年間、私たちは希望を失うことなく、このピンチをチャンスに変えるとの思いで、多くの皆様のお力を賜りながら、考えられることすべてを行動に移し、ENEOS株式会社和歌山製油所の跡地活用問題に取り組んでまいりました。2022年11月に発表された和歌山製油所のSAF製造拠点化はまさに希望の光となり、今後は水素や合成燃料の拠点化へと、夢は続いています。ますます活動を活発化させ、脱化石燃料から次世代のエネルギー供給基地へと未来を切り開かなくてはなりません。皆様の大きなお力添えをよろしくお願いいたします。
今年は辰年になり、陽の気が動いて万物が振動するので、活力旺盛になって大きく成長し、形が整う年だといわれています。
辰にふさわしく、新しく有和中学校が開校しますので、こどもたちが大きく成長する新たな学び舎に素晴らしい魂を吹き込んでまいります。また、3月にオープン予定の健康スポーツ公園「BIG SMILE PARK」、4月に開院される産科クリニックなど、これまで進めてきたプロジェクトが一つひとつ、形として現れていきます。さらに、大阪・関西万博を見据え、中学生によるドバイとの交流プロジェクトや、日本文化の深まり、広がりをめざすエンジン01オープンカレッジの開催など、新たな仕掛けも着実に準備を進めています。
「何となく今年はよい事あるごとし元日の朝晴れて風無し」石川啄木の短歌です。
日々の生活の中で元日を迎え、地に足をつけつつも明日への希望を失わない、そんな清々しい歌が私は好きです。
本年が皆様にとりまして、素晴らしい年となりますことお祈りいたしまして、新年のご挨拶といたします。

有田市長　望月良男

■開かれた議会をめざして
あけましておめでとうございます。年頭にあたり市議会を代表して、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。市民の皆様方には、平素より市議会に対しまして格別のご理解とご協力を賜り、厚くお礼申し上げます。
昨年を振り返りますと、世界各地で起こる紛争、記録的な円安や物価高騰などにより、日々の暮らしを取り巻く状況が急変した一年でありました。本市におきましても、急速に進む人口減少や少子高齢化、ENEOS(株)和歌山製油所の操業停止、豪雨災害など、市を取り巻く環境は依然として厳しい状況にありました。
一方、コロナ禍からの社会経済活動の正常化が進み、経済が緩やかに回復してきており、四年ぶりに「紀文まつり」が開催されるなど、以前の取組も再開され、徐々に活気を取り戻しつつあります。
本年は、健康スポーツ公園のグランドオープン、有和中学校の開校、エンジン01オープンカレッジの開催、宮原小学校跡地事業、新市立病院建設へ向けた動き等、大きな事業が計画されており、「人が輝きまちが色づく魅力都市ありだ」に向けた大きな原動力になるのではないかと期待しています。
昨年の九月には、市議会におきまして四年に一度の改選が行われ、十五名の議員が市民の皆様の負託を受け、新人議員三名と女性議員一名の新たな体制でスタートを切っております。また、議会改革にも積極的に取り組んでおり、昨年末に「有田市議会基本条例」が制定され、議会の役割と責務を改めて自覚し、今後より一層の開かれた議会となることをめざして、議会改革を行っているところです。
これからも、皆様のさまざまな声に耳を傾け、議会としてのチェック機能をしっかりと果たしながら、市民の視点による政策立案や政策提言を行い、地域の活力と元気を一層高められるよう全力を傾けて参ります。
市民の皆様方におかれましては、この一年が健やかで実り多き年でありますことをご祈念いたしますとともに、なお一層のご理解と更なるご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。

有田市議会議長　上山寿示

■新年のごあいさつを申し上げます
新しい年を迎え、議員一同力を合わせ、有田市の発展のために頑張ってまいります。年頭にあたり、市民の皆様方のより一層のご活躍とご多幸を心からお祈りいたします。(虚礼廃止につき、皆様方への年賀状は勝手ながら失礼させていただきます。)
※詳細は本紙をご覧ください。