今年(令和6年)の4月に、有和中学校が開校します。
建物は完成していますが、中身をつくっていくのは生徒たちと教職員。
今回は、生徒たちの想いとこれまでの取り組みをご紹介します。
■有和中学校をこんな学校にしていきたい!
開校時に最高学年となる現2年生に対し、「有和中学校をこんな学校にしていきたい!」というコメントを募集したところ、150件を超える応募がありました。その中から一部を紹介します。
◇保田中学校2年 玉置快一(たまきかい)さん
箕島中学校と文成中学校、保田中学校の3校が一緒になるので、はじめは意見がぶつかることもあると思いますが、全員が「一人ひとりが協力する」という意思のある学校にしていきたいです。全学年、全員が、全員の名前を覚えるくらい、コミュニケーションを大切にし、有田市のみなさんに私たちの仲の良さを知ってもらいたいです。
◇文成中学校2年 栗栖佑奈(くりすゆな)さん
3校それぞれの思い出が詰まった学校にしたいです。3校が統合し有和中学校になるから、新しいことを始めるのも大切だけど、統合前にそれぞれの学校で行っていたことや行事、レクリエーションなどを有和中学校でも行い、それぞれの思い出がなくならないようにしたいです。そうすれば文成・保田・箕島中学校の卒業生も昔のことを思い出す機会ができると思います。
◇箕島中学校2年 山口遥大(やまぐちはると)さん
来年からは有和中学校になって、生徒数も今よりもっと増えるので、不安な点もあります。でも、最近は「ゆうわプロジェクト」で仲良くなった文成・保田の友達もいるので、少し不安が和らいできました。来年は受験もあるし忙しい一年になると思うけれど、しっかりと箕中生の誇りを持って、「有和生」として勉強・部活に頑張っていきたい。
■つながる場所、成長の場所
◇YUWA PROJECT
3校合同で「ゆうわプロジェクト」を進めています。
初年度に有和中学校2・3年生となる現中学1・2年生は、中学校統合に向けて、生徒同士の関係づくり、学びの均衡化を図ることを目的として、3中学校合同で総合的な学習の時間に「ゆうわプロジェクト」に取り組んできました。
2年生では、「持続可能な有田市への地域貢献」を12のアクションプランにまとめ、企業・事業所の方々と実現可能なプランに練り上げています。令和5年12月には、これまで学んできたことの発表会を3校合同で行いました。
1年生では、「働くこと」「自分のまちにある職業」について、学んでいます。「ふるさと」と「自分」の将来について考察し、行動していくことを3校合同で探究しています。写真は、令和5年11月に開催した「未来の就職説明会」の様子です。
◇EDUCATION
★最新技術を活用した教育
5教科のデジタル教科書を引き続き導入します。動画や音声を活用することで、より理解を深めることが可能になります。最新のICT機器を積極的に活用し、「生徒一人ひとりを主語にした学び」の実現に向けた授業改善に継続的に取り組んでいきます。
★「誰一人取り残されない」教育の充実
学校生活で抱える子どもたちの様々な悩みに対して、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカー、登校支援員等が学校の先生方と協力し、支援していきます。
また、教育支援センター「ラ・ポール」(宮原町須谷)の分室を、有和中学校体育館棟1階に設置することで、新たな学びの場の確保をしていきます。
有和中学校は「生徒が主役」の学校です。先生や保護者、地域の皆様の協力のもと、有田市の中学校としてみんなが誇れる、魅力ある学校を築いていきます。
授業では、自らが問いを持ち、主体的・協働的に学んでいく力を身につけていきます。そして、一人ひとりの生徒が自分のよさや可能性を認識するとともに、互いを尊重し合い、学校の中だけではなく、地域や社会も含めた多様な人々と協働しながら、豊かな人生を切り開いていく力を学校教育全体を通して育んでいきます。
有田市教育長 前田悦雄(まえだ えつお)
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