立春を迎えます。旧暦二十四節季では新年の始まりで、初めて春の兆しが現れる季節です。清々しい気持ちで今月も過ごしたいものです。
さて、今月は有田市が今秋予定している「エンジン01」についての報告です。正式名称は「エンジン01(ゼロワン)文化戦略会議」で、各分野の第一線で活躍する有名な表現者・思考者たちが日本文化のさらなる深まりと広がりを目的に参集したボランティア集団です。2001年に発足後、現在は、芸術・科学・文化・教育・スポーツ・経済といった分野から200名を超えるメンバーが集い、活動を実践しています。その組織最大のイベントが、年度に一回開催される「エンジン01オープンカレッジ」で、日頃訪れる機会の少ない地域に会員が集合し、シンポジウムやミニコンサート、会員の講座などによる、知と文化の交流が行われます。
私たちは一昨年の秋、このエンジン01オープンカレッジを有田へ誘致する決断をしました。経緯については割愛しますが、目的は有田市の未来のまちづくりのためです。現在を生きる私たちがしっかりと成長しながら故郷を次世代へ託すための「気づきや学び」の機会になると確信しています。開催予定は11月22日(金)~24日(日)で、今月には和歌山県知事を名誉会長とする「エンジン01in和歌山有田実行委員会」を立ち上げます。主な会場は、市民会館紀文ホールをはじめとした市内各所を予定しており、市民の皆様こぞってのご参加を心からご期待しています。
「見つけるよろこびに満ちているのが、春という季節」こんな表現を見つけました。草木が芽吹き、花が咲く、そんなささやかな日々の移ろいに心を動かされるような軽やかな心構えを保ち、残された期間の職務に向き合います。
有田市長 望月 良男
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