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[特集]ひきこもっていた私が一歩踏み出せたきっかけ

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和歌山県有田市

ある日突然、ささいなことをきっかけに誰でも起こり得る「ひきこもり」。
過去にひきこもりを経験し、その経験を活かして同じ境遇にある仲間をサポートする“メンタルサポーター”(以下、サポーター)をご存じですか?サポーターとして活躍されている方と専門医にお話をうかがいました。

■メンタルサポーター市谷友佑(いちたにゆうすけ)さん
◇「サポーター」となるまで…
中学生の頃にいじめられていたことや家族関係が良くなかったことなど、複数の悩みが蓄積し、大学生の頃になると講義に行けなくなることが増えました。なんとか学校は卒業できましたが、就職活動はできませんでした。
心療内科の先生から、ひきこもりサポート事業「ヴィダ・リブレ」を紹介していただき、電話をかけました。
継続的に施設を利用していく中で、先生とサポーターさんから「一緒に支援する側になりませんか?」とお話をいただきました。少し悩みましたが、「利用者の延長線上という感覚でやってみよう」と思い、約2年前からサポーターとしての活動を始めました。

◇選択肢を見つけるきっかけに
家にひきこもっていると、誰かに親身になってもらえたり、人とつながれる機会があまりありません。つながれたとしても、自分のしんどい気持ちを理解してくれるかというと、そうではありません。
私たちサポーターの役割は、「仲間づくり」だと思っています。私たちはみんなつらい経験をしているからこそ、思いを分かち合うことができます。
一歩を踏み出すことは、とてもストレスがかかることです。でも、私は踏み出したことで状況が変わりました。物事を受け入れ、新しいことを知っていくと選択肢が見えてきます。今しんどい思いをしている方も、「自分にとってどれがいいのか」を考えて踏み出してほしいです。

私自身のこれまでの経験をお話させていただく「不登校・ひきこもり講演会」が開催されます。専門医である宮西先生のお話もありますので、ぜひお越しください。
日時:3月3日(日)13時30分〜
場所:文化福祉センター

■NPO法人ヴィダ・リブレ代表 精神科医 宮西照夫(みやにしてるお)さん
ひきこもりの当事者は、ものすごくプレッシャーを感じており、常に心が張り詰めた状態です。そして、ご家族に対して申し訳ないという気持ちを感じています。
張り詰めた心を解きほぐすためには、当事者に対し、具体的な役割を見つけてあげ、「ありがとう」と言われる立場においてあげることが大切です。当事者だけでなく、周囲も変わらないといけないと私は考えています。
ご家族の方だけでも大丈夫ですので、まずはご相談ください。

■精神科医による専門相談
日時:
(1)毎月第3金曜日
(2)奇数月第4火曜日13時15分~17時
場所:保健センター
※相談無料・要予約

■ヴィダ・リブレアリダ
日時:毎週火・金13時~17時
場所:文化福祉センター3階

申込み・問合せ:保健センター
【電話】82-3223

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