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より良い有田市をめざして~「有和中学校」開校~

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和歌山県有田市

先月、有和中学校の開校式を迎える事ができました。これまでの過程に関わっていただいたすべての皆様に心から感謝申し上げます。
本市の中学校の歩みを紐解くと、戦後の学制改革により、昭和22年、4つの中学校が誕生したところから始まります。椒村立椒中学校(後の初島中学校)、箕島町立箕島中学校、宮原村・糸我村中学校組合立文成中学校、保田村立保田中学校の4校は、いずれも学舎といえるような校舎はなく、教員も満足にいないスタートでした。以来、地域の皆様に愛され、支えられながら、それぞれ特色ある学校として輝かしい歴史を刻んできました。
それぞれの輝きある学校を閉校とする決断は断腸の思いではありましたが、人口が減少する社会の中で、こどもたちにとって何が一番大切なのか、そのことに勝る論理はないと指揮をとってきました。
開校に至るまで、学ぶ環境はどうあるべきか、一人ひとりの個性や得意分野を伸ばし、時代に即した教育環境を作るにはどうすれば良いか、未来社会を担うこどもたちのために地域の皆様と共に、徹底的に議論を重ねてきました。
新しい学び舎は、オープンスペースを設け、生徒同士や教員とのコミュニケーションの場として、多様な学びのスタイルを可能としています。また、最新のICT機器を積極的に活用し、こどもたちが思い切って学び、気づき、時には失敗もしながら、自分の好きなこと・得意なことを活かし、成長していく場所となることを期待しています。さらに、災害時には、地上から直接屋上へ一時避難することができるなど、地域の防災拠点としての機能も担っています。
有和中学校の開校が、こどもたち一人ひとりの豊かな学びの場となり、郷土はもちろん、さらに広い世界で活躍できる人材育成と郷土の発展に結びつくものと信じています。有和中学校の明るい未来と、こどもたちの成長のために、皆様には今後とも温かいご支援を賜りますようお願い申し上げます。

有田市長 望月良男

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