■いざというときのため平時に一度は避難所へ!
下神野地区自主防災組織の皆さん
今回は平成24年から下神野地区、上神野地区の住民と、美里中学校、下神野小学校の生徒が交流しながら、防災への理解を深めようと活動をされている下神野地区自主防災組織の皆さんにお話しを伺いました。
◆これまでの活動について
初めて避難訓練を行ったとき(平成24年)は、ただ学校の体育館に避難するということだけでした。そこから、避難訓練以外のことに取り組んでみようと、こども園児への絵本の読み聞かせ、炊き出しなど様々なことを行いました。
コロナ禍では、人と人との接触が出来なかったため、防災の知識をつける期間にしようと、和歌山大学の教授や、コロナ禍の和歌山県を支えてくださった野㞍孝子さんにお願いし、体育館で講演会をするという試みもしました。
◆昨年6月2日の大雨災害で感じたこと
経験したことのない線状降水帯が発生した中、すぐに避難所を開設しようと動き始めました。
下神野小学校へ避難されてくる方々の個々のスペースを体育館マットを利用して確保したり、物資を役場からもらってきたりと、すべきことは多々ありましたが、焦ることなく淡々とこなせたことで、本当に訓練が身になっているんだと感じました。
また、誰がこの避難所に避難しているかの名簿を役場に報告することも、訓練なしでは出来なかったことのひとつでした。
◆「一度行ったことがある」ことの安心感
6月2日、国吉地区からも避難されてきた方がいらっしゃいました。その方は下神野小学校に初めて来られたとのこともあり、大変不安に感じられていたことを知り、「一度でも行ったことがある」場所に避難できることの重要さを感じたのです。
そこで、昨年から国吉地区の方にもお声がけし、防災訓練を行っています。
◆読者に一言
災害時には、自分たちの身は自分たちで守るということが最も大切だと思っています。できるだけ地区や近所で寄り合える場所を作っておいて、助け合える環境づくりを普段から行っておいてほしいです。
○プロフィール
平成18年に自主防災組織が結成され、平成24年から本格的に自主防災訓練を行われています。
会長を務められている松本守信さんを中心に、地区だけで活動をされるのではなく、近隣地区や小中学校と一緒に自主防災に取り組まれています。
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