令和5年度 那智勝浦町一般会計当初予算額は94億6,700万円

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3月に行われた町議会第1回定例会で、令和5年度各会計の当初予算が可決されました。
令和5年度の一般会計当初予算は、「防災・減災対策」や、「子ども・子育て支援」に重点を置いた編成となっています。総額は、前年度に比べ3億4,200万円減の94億6,700万円となっています。

■歳入
◇歳入の特徴
歳入では、前年度と比較して、町税は1,217万円の増加、国県支出金は2億7,584万円の減少となっています。
歳入の不足分を補う基金の取り崩しは、財政調整基金・減債基金あわせて6億円となっています。
財源のうち最も大きな割合を占める地方交付税は、前年度と比較して1,000万円増の33億6,000万円となっています。

■歳出
◇歳出の特徴
歳出では、前年度と比較して、普通建設事業費が4億8,561万円の減少となっています。これは前年度、新クリーンセンター整備事業費が入札前で見込額を計上していたためです。事業費の決定と進捗により、大きく減少しました。
また、ふるさと納税収入見込みの増加に伴う返礼品費用の増加により、物件費は1億4,671万円の増加となっています。
なお、今年度の主要事業は次ページで紹介しています。

■各会計の予算
(単位：万円)

■令和5年度の主要事業
今年度、特に重点的に取り組む事業は、「防災・減災対策」と「子ども・子育て支援」です。
「防災・減災対策」では、急務である築地地区の津波避難困難地域解消を目指します。避難施設整備に向け、地質調査と工事の設計業務に取りかかり、地元区とも協議を重ねながら進めます。
「子ども・子育て支援」では、体制強化のため「こども未来課」を新設。また、「地域子育て支援センター」を体育文化会館へ移転し、内部設備の充実化と屋外の遊技場の整備を行います。さらに、木戸浦グラウンドへの多目的広場の整備や、結婚新生活支援事業を実施します。
コロナ禍では、生活や経済が非常に苦しい状況にありましたが、これからは停滞していた地域活動、経済活動の活性化につながる取り組みを進めていきます。「住んでよかった、住み続けたい、住んでみたいまち」の実現に向けて、積極的に取り組む予算編成となっています。

(1)防災・減災対策関連事業
・築地地区津波避難施設整備事業(1985万円)
令和5年度は設計と地質調査

(2)子ども・子育て支援関連事業
・木戸浦グラウンド多目的広場整備事業(5550万円)
バスケットボール、フットサル、スケートボード、ストレッチ、ボール遊び等ができる多目的広場等を整備する事業

・小・中学校給食費助成事業(1460万円)
給食材料費の高騰による給食費の増額分を助成する家計負担軽減事業

・結婚新生活支援事業(1020万円)
結婚に伴う経済的負担を軽減するため、新婚世帯に対し新生活に係る費用を支援する事業

(3)衛生関連事業
・新クリーンセンター整備事業(11億1164万円)
建設工事及び設計施工監理費

(4)広報・啓発関連事業
・豊かな水資源保全基金活用事業(575万円)
豊かな水資源を将来にわたり安全に供給していくため、水や水源池、水源かん養林の保全を啓発する事業

(5)観光関連事業
・民間ロケット見学場整備運営事業(5533万円)
公式見学場の整備やスペースポート紀伊周辺地域協議会への負担金

(6)農林水産業関連事業
・全国棚田(千枚田)サミット　那智勝浦町実行委員会負担金(850万円)
棚田地域での担い手不足等の課題について関係者等が意見交換をし、地域の発展に繋げるために開催するサミットを、令和5年度当町で開催するための実行委員会への負担金

・那智の滝源流域保全事業(1200万円)
那智の滝源流域を適切に保全、管理し、保水力向上を目指す事業