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自治体の皆さまへ

地域活動応援日誌 Day.20

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和歌山県那智勝浦町

■捕獲対策の前に、防護柵の適切な管理を
地域おこし協力隊 阪倉 祐貴

夏真っ盛りの強い日差しを浴びて野菜や稲が鮮やかに色付く季節になりました。彩り豊かな晩ご飯が毎日の楽しみになる一方で、シカ、イノシシ、サルを始めとする野生鳥獣よる田畑の被害増加にも頭を悩ます時期でもあります。
我々、鳥獣害対策専従の協力隊・支援員は皆様から鳥獣被害の報告を受けると現場を確認し、状況に応じた対策を講じていきます。この春夏も様々なケースの被害があり、いくつもの柵や防獣ネットの設置や修理・補強をしてきました。もちろん状況により、加害個体の捕獲による対策をとるもありますが、ちょっとした防護柵の見直しによって解決した問題も多くあります。
鳥獣害対策は捕獲すればいいというだけではありません。捕獲することで一時的には被害は収まりますが、農地が動物に入られる環境にある以上、一つの個体を捕まえたとしても、すぐに他の個体による被害が再発します。その為、そもそも動物に入られないという根本的な対策が必要になります。電気柵の線は劣化していないか、ネットは破れていないか、捕獲による一時的対策を取る前に田畑の防護柵が適切であるかを今一度確認をしてみることも大切です。
「被害があるたびに罠で捕獲をしていたが、次にいつ被害に遭うのだろうと常に冷や冷やしながら土を耕している。協力隊が動物の侵入口を見つけて塞いでくれてからは被害がストップしている。安心して気持ちよく農業ができるのは久しぶりだ。」と評価してくれる農家様もいらっしゃいました。地域おこし協力隊である私としては、生業としての農業であってもちょっとした趣味のガーデニングであっても、誰もが安心して楽しいと思える農地環境を作ることが、「地域おこし」に繋がると思っています。
動物による被害に困っている方は是非お気軽にお声かけ下さい。

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