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世界遺産を読み歩く ー学芸員通信(全12回)ー

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和歌山県那智勝浦町

「紀伊山地の霊場と参詣道」世界遺産登録20周年記念連載
世界遺産を読み歩く ー学芸員通信(全12回)ー

■第1回「今年は世界遺産登録20周年です」
那智勝浦町には、熊野那智大社や那智山青岸渡寺といった、古くから人々の信仰を集める聖地が存在しています。そして、それらはユネスコの世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の重要な資産に位置づけられました。
さて、本年は「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産に登録されてから20周年の記念すべき年になりました。7月には、東京の根津美術館で国宝「那智瀧図(なちのたきず)」が展示されるほか、シンポジウムの開催なども予定されています。記念イベントが各地で予定されるなか、本誌ではこれから全12回の連載を通して、世界遺産のすごさや魅力をさまざまな角度から紹介していきたいと思います。
初回となる今回は、世界遺産登録された「紀伊山地の霊場と参詣道」について簡単にお話します。本世界遺産は、平成16年7月7日に蘇州(中国)で開催された第28回世界遺産委員会において世界文化遺産に登録されました。「吉野・大峯」、「熊野三山」、「高野山」の3つの山岳霊場とそれらを結ぶ巡礼路「大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)」、「熊野参詣道」、「高野山参詣道」から成り、和歌山県、奈良県、三重県の三県にまたがっています。
世界遺産委員会では、こうした巡礼信仰が紀伊山地の独特の自然環境と結びついて展開した点が高く評価されました。
この地に住む私たちは、身近なところに熊野三山や参詣道があるので、かえってその価値に気づかないかもしれません。ただ、世界遺産全体でみると、巡礼路が登録されているものは多くありません。本世界遺産の他には、フランスやスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラなど、数えるくらいです。本誌では、そうした巡礼路の魅力にも注目したいですね。
こうした貴重な世界遺産である「紀伊山地の霊場と参詣道」について、改めてその価値に触れつつ登録20周年を盛り上げていけたらと思いますので、よろしくお願いします。次回は「世界遺産ってなに?」をテーマに、世界遺産の枠組みについてお話しします。

登録20周年をみんなで盛り上げていきましょう!

文・前田 愛佳(学芸員)

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