文字サイズ
自治体の皆さまへ

謹賀新年

1/28

和歌山県那智勝浦町

■那智勝浦町長
堀 順一郎

新年明けましておめでとうございます。
町民の皆様におかれましては晴々しい新春をお迎えのことと、心よりお慶び申し上げます。また、旧年中は、町行政の推進に格別のご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。

◇安心・安全のまちづくり
近い将来の発生が予想されている南海トラフ地震・津波への対策に、消防署の高台移転や津波避難タワーの整備等を進めてまいりました。今年は、築地地区の津波避難施設の建設に着手いたします。当施設は、景観に調和し、防災の拠点としてはもとより、観光客を含めた多くの方々にご覧いただける開放的な施設にしたいと考えております。
また、気候変動の影響により全国的にも自然災害が激甚化・頻発化している中、より一層自助・共助・公助の連携が不可欠となるため、防災訓練や防災教育等の啓発にも取り組み、町民の皆様と共に安心・安全のためのまちづくりを引き続き進めてまいります。

◇子育て支援の充実と健康づくり
昨年四月から、役場の機構改革を行い、「こども未来課」を設置、また十月からは、地域子育て支援センターを体育文化会館の施設内に移転し、子育て世代を中心に、より多くの方々が利用しやすいよう整備を行いました。
一月十三日には、木戸浦グラウンドの多目的広場のオープニングイベントを実施し、利用を開始いたします。
子育て支援・健康づくりや多世代間の交流の場の創出のため、今後は、体育文化会館の敷地内の公園化に取り組みます。
また、自転車のヘルメット着用の努力義務化に伴い、十八歳までのお子さんのヘルメットの購入補助を始めたところです。
さらに、高齢者を中心とする町民の健康づくりのため、専門人材を活用した教室についても引き続き実施してまいります。

◇観光誘客のまちづくり
今年は、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」が登録されて二十周年を迎えます。長いコロナ禍が終わり、これからは国内外の多くの方々にお越しいただける町となるよう、取組を進めてまいります。
また、世界遺産「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」の最終目的地となるスペイン国ガリシア州フィステーラ市と、昨年十一月に、本年一月一日から発効となる交流協定を結びました。お互い「祈りの道の世界遺産」の最終地点となる場所であり、共通点が多く、今後は交流行事などを行いたいと考えております。
今後は待望の民間ロケットの打ち上げも予定されており、現在、旧浦神小学校を公式見学場として整備を進めております。打ち上げを契機に町全体で多くのお客様をお迎えするとともに、来観者に那智勝浦町の文化や、生まぐろをはじめとする食、豊かな温泉を、より楽しんでいただけるように取り組んでまいります。

結びに、町民の皆様方にとって輝かしい一年となりますことを祈念申し上げ、新年のご挨拶といたします。

■那智勝浦町議会議長
曽根 和仁

新春を迎え、謹んで新年のごあいさつを申し上げます。併せて、町議会への日頃のご理解とご協力に対し、厚くお礼申し上げます。

◇おもてなしの磨き上げ
新型コロナウイルスによる行動制限が無くなり、経済も活気を取り戻しつつあります。本年は「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界文化遺産に登録されて20年の節目に当たり、大勢の観光客が那智勝浦町を訪れるものと予想されます。
これは、お客様をお迎えするのにふさわしい施設の整備や観光案内・町内の美化などが行き届いているか、点検する良い機会です。
観光従事者だけでなく、私たち一人ひとりがお客様に対し優しく接する、とりわけ外国人の方々に、その国の言葉であいさつを交わすことが出来れば、癒しの聖地としての評価もいっそう高まるのではないでしょうか。
また、熊野古道の保全は民間のボランティア活動に大きく負っているのが現状です。健康増進を兼ねて多くの町民に古道を歩いてもらい、良好な景観の保護に関心を持っていただけたら幸いです。

◇支え合いのまちづくり
昨年は子育て支援において画期的な前進がありました。今年は本町の高齢者福祉計画および介護保険事業計画の改定の年であり、高齢者への支援、特に認知症に対する施策の加速が期待されます。
認知症に関しては「住み慣れた地域で自分らしく暮らし続けることが出来る社会の実現」に向け事業が進められています。その一方で、認知症サポーターの養成などは未だ十分とは言えません。認知症への理解を求める啓発に力を入れると共に、介護サービスを支える人材の育成と確保が急務です。

◇地域の活力が共助の源
太田地区と色川地区では住民が主体となり、国の補助を活用し集落機能を維持する取り組みが行われています。こうした動きを町全体に広げていければ、住民同士の絆を深め、防災力の強化にもつながります。
町の中心街や那智湾を囲むエリアの活性化といった課題には、行政と経営者・住民との連携、特に次代を担う若者の声を生かすことが不可欠と考えます。

◇積極的に出向く議会に
現在、町議会では議員が地域のご意見・ご要望などをお聞きする場を設ける方法について協議を続けています。各種団体との意見交換会も試験的にスタートしました。町民にしっかりと寄り添えるよう、精一杯努力してまいる所存です。

最後になりますが、本年が穏やかで皆様にとって明るい一年となることをお祈りし、ごあいさつといたします。

■謹賀新年
新たな年を迎えるにあたり皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
旧年中のご厚情に深く感謝申し上げますとともに本年も変わらぬご支援をお願い申し上げます。
令和六年元旦
那智勝浦町議会議員一同

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU