■互いに「巡礼路」が世界遺産として登録されています
和歌山県とガリシア州は、世界遺産「熊野古道」と世界遺産「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」について、1998年に姉妹道提携を締結し、今年で25周年となります。那智勝浦町は、この機会に自治体間の交流を拡大やさらなる交流促進を図るため、昨年11月1日から6日にかけて、和歌山県・田辺市と共にスペインを訪問しました。期間中、フィステーラ市のサン・カルロス城で交流協定書に署名し、今年1月1日から協定を開始しました。
「フィステーラ」はスペイン語で「地の果て」を意味し、市南端のフィステーラ岬は「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」の最終目的地となっています。そして本町は、平安時代の熊野詣における「熊野古道」の最終目的地とされているという共通点があり、この度の友好協定となりました。
他の共通点として、サンティアゴ・デ・コンポステーラ大学のミラ教授の研究によると、フィステーラの西の海に沈む夕日と那智勝浦町の東の海から上がる朝日が同じ時刻となる日が年に2回(5月17日と7月25日)、逆になる日が年に2回(1月18日と12月1日)あります。
今後、本町とフィステーラ市は「世界遺産の巡礼道間の交流」だけでなく、文化・芸術・産業交流など幅広い分野における交流を通じて、相互理解と連携の深化に努めてまいります。
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