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地域活動応援日誌 Day.28

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和歌山県那智勝浦町

■色川のこれまでを聞き取る活動
地域おこし協力隊 大越 光太郎

色川地区の地域おこし協力隊として活動を始めて、間もなく1年が経ちます。地域新聞「ほっと色川」の作成をはじめとして住民が主体となって続けている活動のサポートをしながら、移住者が約6割と地元住民が少ない危機感の中で、地元住民が先祖代々受け継いできた「地域のこれまで」を学び、記録することを大事にしています。様々な伝統行事に参加して写真などの記録を取りながら、地元住民に子どものころの思い出などを伺っています。
昔の思い出を地元住民に伺うと「昔は何でもえらかった、そやけどええ時代やった」と懐かしむようにいきいきと話される方が多いです。「終戦後はものがなかったけど、皆で分けよて良かったわなぁ」、「昔はなんか家族とか地域を守ろうっちゅう思いがあって、それが村を支えよった気がしとるよ」、「川でつけばりをしてウナギを捕ったり、くぐとでヒヨとかヤマバトを捕ったりしておもしろかったわなぁ」そのようないきいきとした話を聞くと私も元気になり嬉しくなります。
2月4日、全国の地域おこし協力隊が集まる「第7回地域おこし協力隊全国サミット」に参加しました。サミットに参加して、空き家をはじめとした地域資源をどう活かして経済を活性化させるかということが協力隊の仕事の主流になっていると感じました。確かにそれは大切なことですが、地元住民から1年間お話を伺う中で、地域で受け継がれてきたものの中には「人間も自然も皆が繋がり合い一体となって、ご先祖様から受け継いだ村をわがらで守りつないでいく」という地域経済活性化の価値観とは異なった大事な「地域らしさ」があるように感じました。
それらを聞き取り、記録するということも地域おこし協力隊の大切な活動の1つであると感じています。

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