住宅火災は、いのちや大事な家財のみならず周囲を巻き込むおそれがある、絶対に避けたい火災です。今回は、住宅火災の現状と住宅火災を防ぐための取り組みについてご紹介します。
■住宅火災の現状
令和4年に国内で起きた住宅火災の件数は1万1千411件で、972人が亡くなっています( 放火自殺者等を除く)。そのうち、約75% にあたる731人が65歳以上の高齢者でした。
また、出火原因が判明したケースの大半がこんろやタバコ、電気機器や配線、ストーブからによるものとなっています。
◇火災件数
◇火災死者数
■町内で建物火災が増えています!
本町での建物火災の発生件数は、ここ数年間は2件程度で推移していましたが、令和5年においては4件と倍に増加しています。今年に入ってもすでに2件発生しているなど被害が目立ってきており、防火対策や啓発の取り組みを一層進めていく必要があります。
■4つの習慣・6つの対策の再確認を
住宅火災の発生を防ぎ、火災からいのちを守るための対策については、消防庁より「いのちを守る4つの習慣、6つの対策」を呼びかけています。
町民の皆様におかれましては、これらの習慣・対策を再度確認していただき、防火意識の向上に取り組んでください。
◇住宅火災からいのちを守る4つの習慣
(1)寝たばこは絶対にしない、させない。
(2)ストーブの周りに燃えやすいものを置かない。
(3)こんろを使うときは火のそばを離れない。
(4)コンセントはほこりを清掃し、不必要なプラグは抜く。
■住宅用防災機器は付いていますか?
今回は住宅火災を防ぐ数々の取り組みの中から、「住宅用火災報知機」と「感震ブレーカー」を取り上げ、その効用と本町で実施している補助制度を次頁で紹介いたします。
■身近に忍び寄るカセットコンロ火災
那智勝浦町では、今年になってカセットコンロが原因による火災が2件発生しています。
卓上で簡単に加熱・調理ができるカセットコンロは便利な調理器具ですが、使い方を誤ると引火やボンベが爆発し大きな火災となります。
カセットコンロを使用するときは下記の点を注意して正しくお使いください。
・カセットコンロ付近に燃えやすいものを置かない
引火の危険があります。
・カセットコンロを2台以上並べて使用しない
・大きな鍋や鉄板を使用しない
調理器具の下にあるガスボンベが過熱して爆発することがあります。
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