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自治体の皆さまへ

【column】支え合いの地域づくりコラム(5)

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和歌山県那智勝浦町

■役割を感じることが充実した生活の第一歩
高齢者が充実した生活を送るためには、身体的な健康や経済的な安定だけではなく、心の充実感や生きがいが非常に重要です。そして、その充実感を得るために大切なことの一つが、「自分には役割がある」という感覚を持つことです。「役割」といっても必ずしも地域や社会に貢献するといったことだけではなく、例えば孫の遊び相手になるということでも十分な「役割」ですし、隣近所の方のゴミ捨てを手伝ってあげるということでも立派な「役割」です。また、趣味を通じて友達と会うということでも、その友達にとっては楽しい時間を提供してくれる大切な人という「役割」になります。自分の存在がだれかにとって価値があることだと思えることは、年齢に関わらず生きる力を引き出します。
また、「自分に役割がある」ということは、「みんなに役割がある」ということとなります。そのためには、周囲の方に対して感謝の気持ちを持つことが重要となります。感謝の気持ちを持ち、周囲に伝えることで相手は自分が人の役に立っていると感じることができます。そういったことが積み重なることでみんなが役割を感じることができ、誰もが心の充実感や生きがいを得ることができます。この「みんなに役割がある」という考え方が地域包括ケアシステムの支え合いの仕組みの根幹となるものです。
高齢になれば諦めないといけないことも増えていきますが、そのような中でも自分は誰かの役にたっていると思えることは、新たな発見や生きがいとなり、少しでも長く健康でいたいと感じる大きな要因となります。そのためには、外に出る機会を増やして誰かと接することが重要であり、その中心にあるのが各地域の住民が主体となっている体操や通いの場です。外に出るきっかけがないなぁと思っている方はぜひお近くで行われている通いの場に参加してみてください、きっと素敵な出会いがあると思います。
最後になりますが、みなさんがこの住み慣れた那智勝浦町で役割を感じながら充実した生活をすごしていただけるよう今後も応援していきたいと思います。5か月にわたりコラムを読んでいただきありがとうございました。
文・生活支援コーディネーター

お問い合わせ先:
・福祉課高齢者支援係【電話】29-7039
・社会福祉協議会【電話】52-5252

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