謹賀新年

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■那智勝浦町長
堀　順一郎

新年明けましておめでとうございます。
町民の皆様におかれましては、晴々しい新春をお迎えのことと、心よりお慶び申し上げます。また、旧年中は、町行政の推進に格別のご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。

◇安心・安全のまちづくり
近い将来発生が予想されている南海トラフ地震・津波への対策として、消防署の高台移転や津波避難タワーの整備等を進めてまいりました。本年は、築地地区の津波避難タワーがようやく完成予定となっています。防災の拠点としてはもとより、町民の皆様だけでなく、観光客を含めた多くの方々にご利用いただける開放的な施設にしたいと考えておりますので、完成後はぜひお立ち寄りください。
昨年は、能登半島地震に始まり、南海トラフ地震臨時情報が初めて発表されるなど、防災に関する大きな出来事がございました。また、気候変動の影響により、台風・豪雨による災害ついても全国的に頻発化しています。防災・減災対策については、町の最重要課題であると考えていますが、安心・安全なまちづくりを進めるためには、自助・共助・公助の連携が不可欠となりますので、町民の皆様にも避難訓練への参加等ご協力をよろしくお願いいたします。

◇新しいクリーンセンターが完成
かねてから建設を進めております新しいクリーンセンターにつきましては、まもなく建設工事も完了し、本年夏頃に稼働いたします。ごみのリサイクルへの取組も実施し、ごみの減量化による地球温暖化対策に取り組んでまいります。

◇ロケットの打上げで地域を元気に
昨年はついに、念願の民間ロケット「カイロス」の打上げが行われました。打上げの際には、浦神の公式見学場へ全国各地から大勢のお客様にご来場いただきました。ご理解・ご協力をいただいた地域住民の皆様方や、お越しいただいた方々、応援いただいた多くの方々に心から感謝申し上げます。
発射場に近い迫力のある見学場は、まさにここでしか体験できない場所であり、那智勝浦町を世界中から知っていただくきっかけとなっています。
今後とも、関連企業の誘致や関連商品の開発支援、地域の子ども達への啓発等を行ってまいります。

◇子ども・子育て支援の充実に向けて
引き続き、18歳までの子ども医療費の助成や小中学校給食費の無償化を実施し、子育てしやすい環境づくりに取り組んでまいります。
また、子育て支援・健康づくりの場として近年改修を進めてまいりました体育文化会館・木戸浦グラウンドにつきましては、今後屋外スペースに子どもたちが楽しめるような公園を設置したいと考えております。子どもから高齢者まで、あらゆる世代の方々の交流の場となりますよう整備を進めてまいります。

結びに、町民の皆様方にとって輝かしい一年となりますことを祈念申し上げ、新年のご挨拶といたします。

■那智勝浦町議会議長
曽根　和仁

新年明けましておめでとうございます。
平素は町議会の運営に格別のご支援を賜り、厚くお礼申し上げます。

◇災害への更なる備え
昨年は、能登半島や日向灘沖で起きた地震に加え、日本各地で大雨による被害が相次ぎました。温暖化による海水温の上昇が、線状降水帯の形成を助長することが原因とされています。
いつどこで発生するか予測が難しい局地的な豪雨への情報伝達や、避難の方法などのソフト面と、急傾斜地の点検による早期予防や、未整備の中小河川の治水といったハード面での対策が必要です。また、お住いの土地の「土砂災害・洪水ハザードマップ」を、いま一度ご確認下さい。

◇一次産業の継続に支援を
自然環境の変化と少子高齢化の影響を共に被っているのが、農林水産業です。野生動物による被害も年々深刻化しつつあります。
藻場を再生する実験の継続、鳥獣害対策の強化をはじめ、後継者の確保につながる移住支援など、地域・関係組織と連携しながら、効果的な手立てを後押ししてまいります。

◇新クリーンセンター完成を機に
今年の7月には、新しいクリーンセンターが稼働を始めます。町長の英断と職員の努力、そして何よりも、近隣地区および漁業団体のご理解、ご協力に深く感謝する次第です。
気候変動の緩和のため、国際的にも温室効果ガスの排出量の削減が叫ばれています。皆様には、これを契機に家庭ごみの減量とリサイクルに、なお一層の取り組みをお願いいたします。

◇デジタル社会・情報社会への対応
デジタル技術による行政手続きの利便性向上の一環として、1月27日よりマイナンバーカードを利用し、コンビニの窓口で、住民票と印鑑証明が取得できるようになります。
社会のデジタル化は、社会のIT化と同時進行です。SNS上の誤った情報に惑わされたり、小中学生が過度なネット依存により生活習慣を崩してしまわないよう、適切な啓発を行うとともに、豊かな感性と思考力・判断力を養う教育の重要性が増しています。

◇懸案の解決に向けて
現在、早期に方針の決定が求められる事案として、「道の駅なち」の経営、下里「懸泉堂」の保全があります。町民の声や専門家の提言を慎重に検討し、将来のために最良と考えられる結論を導き出すことをお約束し、以上、年頭のご挨拶といたします。

■謹賀新年
新たな年を迎えるにあたり
皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
旧年中のご厚情に深く感謝申し上げますとともに
本年も変わらぬご支援をお願い申し上げます。

令和七年元旦
那智勝浦町議会議員一同